ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

国際東洋医療学院 OB会セミナー(第2回目)

 9月24日、大阪は岸和田にあります 国際東洋医療学院  のOB会セミナーに行ってまいりました。今回は、全3回シリーズの第2回目となります。

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 だんじりの試験引きでもあったのでしょうか、国道が渋滞していまして、少々焦ってしまいました。

 

 さて、OB会とはいえ、在校生も参加できるということで、入学間もない1年生の方々もご参加くださいました。

 

 セミナーの冒頭、その一年生から、素晴らしい質問を頂きました。

 なぜ少数鍼なのか。

 鍼を打つポイントについてでした。

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 鍼と言いますのは、人体にとっては危険な物であり、体はそれを異物として反応します。

 ですから正気の大変充実している人に極々浅く鍼を施しますと、鍼は勝手に抜け落ちます。

 正気が鍼に集まって、異物である鍼を排除するからです。

 ですので、正気のアンバランスを来しているポイントを見つけ出し、ここぞと言うところに1本鍼をすると、劇的な変化が起こるのです。

 戦争で例えるなら、ここを突けば一気に相手が総崩れになるようなところを探し出し、ピンポイントで鍼を打ち入れるのですね。

 逆に、たくさん鍼をしますと、正気が分散されますので、変化は緩慢になります。

 

 では、ここぞというポイントを探し出すにはどうするか。

 その手段として、「四診」があります。

 前回は、寒熱・虚実を捉えるための問診の解説を行いました。

 そして今回は、顔面の気色診術と東洋医学独自の脈診術・舌診術を稻垣学術部長が解説。

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 できる限り平易に、みなさまがこれらのことを臨床で追試できることを意図して解説。

 学生の方には、学校の教科書とは異なる点もあることをお伝えしました。

 例えば学校の教科書においては、顔の望診は難経方式ですが、我々は霊枢方式です。

 この辺りのことは、日々学生さんと接しておられる 鍼灸学科教員の安達悠介先生に、フォローをお願いいたしました。

 

 その後、各班に分かれて実技を行いました。

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 当日の金澤、少し体調がすぐれませんでしたので、モデルを買って出まして、治療もして頂きました。

 指導は、江見木綿子先生です。

 金澤の身体は変化に富んでいますので、刺鍼前と後の変化をはっきりととらえてもらえたと思います。

 治療後は邪熱が抜けて随分すっきり致しました(笑)

 

 次回(第3回目)OB会セミナーは、10月22日(日)です。

 卒業生の方、在校生の方、どうぞふるってご参加ください。

 

 最後になりましたが、いつもお世話頂いております安達先生、ありがとうございました。

 次回も、どうぞよろしくお願いいたします!!

 

 

 

活動報告ー大阪医療技術学園専門学校セミナー

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9月も半ばとなり、随分と涼しくなって参りましたね。

窓を閉めるのを忘れ、凍えて目覚める日々が続いております。

 

今日は、9月10日に大阪医療技術学園専門学校で催されました金澤先生のセミナーの様子をご紹介させて頂きます。

 「一の会」の講師陣も、サポートで入りました。

今回も多数の方にご参加頂き非常に充実した1日となりました。

臨床家の方に学生の方、休日に勉強に来ているだけあり、意気込みが違いましたね!

 

午前中は江見先生の八網問診と望診についての理論講義が行われました。

どちらも非常に分かりやすくまとめられており、皆さんも理論整理しやすかったのでは無いでしょうか?

 

質問票をつかって分かり易く、問診からの八網を解説。

そして問診から空間的な気色診と舌診を踏まえ合わせる。

四診の中の望診と問診に特化し臨床現場で如何に変化を見るか、という授業となりました。

 

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そして、午後からは実践編。

午前の学びを生かすため、二人組ペアを組んで頂き、1組に1人講師が付いての実技です。

 

午前の問診票結果と望診の状態から体の状態がどうなってるであろうかの推察。

どの組みも頭を悩ませながら診察していたのが印象的でしたね。

 

また、鍼を一穴打っての変化を見て、鍼一本が如何に身体に影響を与えるか、改めて学ばせて頂きました。

講師が1組1組付けたぶん、とても距離の近い勉強会となったと思います。

 

望診は四診の中でも最も難度が高いと言われています。

是非、臨床現場、学校実技練習を重ねて頂いて。

次回1月14日の切診をメインとするセミナーでも一緒に学ばせて頂けたら…と思います。

 

『鍼道 一の会』は、年度途中の入会も受け付けております。

 興味が湧いた、面白そう、ピン!と来た方、どうぞお問い合わせください。

 お問い合わせは

 『鍼道 一の会』 事務局 大上(おおがみ)まで

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活動報告ー9月基礎講座

 あっという間にもう9月。

 今年度の「鍼道 一の会」東洋医学講座も、後半戦に突入いたしました。

 夏休み明けの最初の日曜日は、爽やかな秋晴れの元、第6回基礎医学講座を執り行いました。

 

 トップは永松副代表によります「易学」

 導入は、ご自身の今朝の体調エピソードと ご家庭ネタから。

 会場は笑いにつつまれ、和やかなスタートとなりました。

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 今回は天干=十干地支=十二支を解説され、これを九宮にそれぞれ配置して空間的・時系列的に解説。

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 参加者の方からは、「用語に慣れていないので難しく感じるが、人体を空間的にとらえることの意義は理解できた」との声を聴かせていただきました。

 易学って、本当に奥が深いですし、応用無限だなと筆者金澤はいつも感心しております。

 

 この後を引き継いだのは若手のホープ、川越凌太先生による「経絡学」

 今回は、手厥陰心包経と手少陽三焦経の流注解説。

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 川越先生お手製の経絡アニメーションを用いての解説は、やはり流注のイメージがしやすいと好評です。

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 表裏関係や属絡の部位などは、非常に大切な点でありますので、何度も何度も繰り返しインプット&イメージすること。

 さらにこのように講義という形でアウトプットすることにより、川越先生のスキルアップにもつながります。受講生の皆さん、ぜひとも再講義リクエストしてくださいね。

 

 そして午後からは「臓象学」
 大阪医専 東洋医学部・鍼灸学科 教師 江見木綿子先生。

 

 今回は心包と三焦について。

 ここは歴代の医家による諸説紛々の領域でありまして、江見先生は、これら諸説から臨床に結び付く概念を構築するのに、かなり苦心されたとのこと。

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 身ぶり手ぶりで、木綿子ワールドの心包・三焦論を展開。

 江見先生独自の表現が、とても意識になじみやすいと好評です。

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 大変綺麗にまとまりかけたのですが・・・

 そこへ金澤が横やりを。^^;

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 というのは、参加者から、三焦の下合穴がなぜ委陽穴なのか?

 委陽穴の穴性についての質問を耳にしてしまったことから、口を出さずには居れなくなりまして。

 而して金澤も教壇に立ち、ここから大いに紛糾(?)いたしました。

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 (なぜか江見先生と筆者金澤の口元が、同じになってますね^^)

 

 まずは筆者金澤が、通説として述べられている手足の五兪穴について確信を持てるところと不明な点を開示しました。

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 そして指先から四関(四肢の関節)までと、身体の空間的相関性について、金澤・永松・稻垣の三つ巴のディスカッションとなりました。

 

 はたして結論は、、、出ました!!

 

 詳しく書くと長くなりますので、要点だけ記しますね。

 ◆一口に「井穴」といっても、手と足では全く意味合いが異なってくる。

 ◆井穴と合穴では、応ずる気のバリエーション(陰陽・清濁 等)が異なる。

 

 ということです。

 そうしますと、委陽穴の使い方も、自ずと導き出されます。

 

 基礎講座でありながら、かなり高度な内容となってしまいました。

 が、参加者の方々からは とても有意義であったとの感想をいただきました。

 

 さて、ヒートアップしました「臓象学」の後は、常に沈着冷静な稻垣学術部長によります「一の会式・東医理論」

 今回は<腑について>。

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 中医学が年々、内経医学から遠ざかり、西洋医学化されている現状。

 中医学の理論概念が整理されればされる程、実際の臨床から遠ざかったものになることを、具体的な例を用いて解説してくださいました。

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  例えば、”小腸の泌別清濁の失調”について、「具体的な臨床所見でどのように認識するのか」が抜け落ちたまま概念だけが存在していても、かえって初学者が迷うことになる、と。

 このような切り口は、まさに稻垣先生ならではです。

 稻垣先生による東洋医学理論の再構築。今後も非常に楽しみです。

 

 というところで、今回は「臓象学」でディスカッションに時間を割いてしまいましたので、永松先生による「身体学」は、次回のお楽しみに!

 

 最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

 次回『鍼道 一の会』臨床医学講座は9月17日(日)。大阪・南森町の大阪医療技術学園専門学校にて、開催させていただきます。

 会員の方々には、追ってご連絡差し上げます。

 

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国際東洋医療学院 OB会セミナー

 8月27日、大阪・岸和田市に在ります国際東洋医療学院にて、OB会様よりお声かけいただいたセミナーを行ってまいりました。

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 東洋医学的な鍼を限りなく追及する「鍼道 一の会」幹部、金澤・永松・稻垣・江見の4名で行ってまいりました。

 いつ来ても、気持ちの良い学校です。天候にも、ばっちり恵まれました。

 遠くからは だんじりの練習の音が聞こえ、「おぉ~、岸和田だ!」と、土地の空気を感じてしまいました。

 さて、今回のOB会は、三回シリーズの第一回目。

 まずは、稻垣学術部長が、東洋医学を行う上で最低限必要な八綱をポイントを押さえて解説。

 あまり詳しすぎず、粗雑すぎず。


 ここを押さえてさえおけば、これさえ覚えておけば、東洋医学的な鍼はみなさまにもできるのです!

 なるほど・・・稻垣学術部長、内容も構成も、練りに練ってきたな・・・と感心してしまいました。

 

 そして腰痛症の症例を用いて、八綱弁証の要点を解説。


 東洋医学独自の七情ともからめ、症状変化を時系列に整理しながら診断点を明確にしつつ説明。

 本来、複雑な腰痛の症例であるにもかかわらず、八綱に単純化していくプロセス、つかみ取ってもらえたのではないでしょうか。

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 さらに、皆さんそれぞれ自分のカルテを作成してもらい、自己弁証を行っていただきました。
 

 自己弁証に際しては、幹部四人が補助的に関わって一緒に弁証。

 

 東洋医学では、個々の症状を独立したものとは捉えません。

 例えば肩こりと腰痛が同時にあったとします。

 この二つの症状を、別々のものとするのではなく、身体の上下と内外の気の偏在としてとらえるのです。

 そして一見、肩こりや腰痛に関係のない二便(大便・小便)の状態や汗の状態などを、八綱を接着剤のように使って関連付けて弁証し、最終的に治療方針、鍼の補瀉を決定します。

 金澤が指導させていただいた方は、とても納得してくれまして、その上面白いとまで伝えてくださいました。

 その後モデルを募りまして四診から実際に刺鍼し、効果判定までの実技を金澤が行いました。

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 刺鍼前に、診るべきところをちゃんと捉えてさえいれば、わずか鍼1本刺すだけでダイナミックに変化する、人体の不思議さを体験できます。

 みなさん、実技になるとやはり和まれますね。

 しかい口元はほころんでおられても、まなざしは真剣そのものでした。

 モデルになってくださった方も、ご自身の身体と心の関係がしっかりとつながったようでした。

 

 今回もお世話くださいましたのは、安達悠介先生です。


 安達先生、長時間 最後までお立会いくださいまして、ありがとうございました!

 次回のOB会、「鍼道 一の会」によるセミナーは9月24日(日)です。

 

 

www.iori-hermitage.jp

稻垣先生 四診セミナー

『鍼道 一の会』で講師をさせていただいております、鍼灸師の江見です。

先日、専門学校大阪医専で行われた稻垣先生のセミナーの、活動報告をさせていただきます。

 

今年の3月にも『鍼道 一の会』のメンバーで大阪医専のセミナーを行いましたが、

今回は前回の「望診」の続きということで、参加者の方で希望される方が多かった「脈診」の講義をしました。

 

 

本題に入る前に稻垣先生が、学校で勉強する東洋医学の基礎知識の中で、これだけは押さえておくべき!というキーワードを教えてくださいました。

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患者さんのからだで、

①どの部分が ②どんな状態になっている から不調が起きているのか?

これをまず知ること。

その2つを知るためには「寒熱」「虚実」を見極めること。

「寒熱」「虚実」を知るためには、四診で色や状態を診ることが重要ですと教えてくださいました。

 

東洋医学の学び始めで難しさを感じている1年生も、

最近四診を使えるようになってきた2年生も、

学校を卒業して臨床に出ているからこそまた新しい課題にぶつかっている卒業生も、

皆さんが納得できる説明でとても重要なことを教えて下さったように感じます。

 

さらに、自分なりの治療論の見つけ方まで講義していただき、まだ冒頭部分にもかかわらず私はとても感激しておりました。

 

 

講義のあとは実際に望診と脈診の実技です。

 

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今回は患者役の方に、治療して欲しい経穴を1穴指定していただきました。

 

術者の方は刺鍼前と後の「望診」と「脈診」の変化を診て、「寒熱」「虚実」がからだの中でどうのように変化したのか観察します。

刺鍼後の結果から学びを得るという方法で、稻垣先生と私で色や状態の診かたを説明しながら一緒に1本の鍼で起こる変化を診ていきます。

 

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 刺鍼後には呼吸がしやすくなったとおっしゃる方や、顔の色や艶がとてもきれいになる方もいらっしゃいました。

当然四診においても、様々に変化を感じ取ることができたのではないかと思います。

 

 

四診は難しいですが、鍼灸師にとって一番大切な診断プロセスです。

私は、鍼灸師を目指す覚悟を持った方ならどなたでも、患者さんの変化を感じ取れる力を持っていると思っています。

 

 

今回の参加者の皆さんも、とても丁寧に取り組んでおられて、ご一緒に学べて嬉しかったです。 

ありがとうございました(^^)

 

活動報告ー8月臨床講座

 今回の臨床講座は、南森町に在ります大阪医療技術学園専門学校の実技室をお借りして開催させていただきました。

 冒頭講義は、<腹診・背診術概論>

 久々に金澤が講義いたしました。

 金澤が、「では、始めます!」って言いますと、いつもと違って全員起立!

 学校というの気、やはり素晴らしいですね。

 

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 まずは東西医学の「部分と全体」の違いを説明。

 ざっくりと申し上げますと、西洋医学は、切り取った部分(臓器・組織・細胞…)を集めて全体を把握しようとします。

 東洋医学は、部分の中に全体を診ようとします。

 例えば、手首のわずか1寸5分という「部分」において、寸関尺・上中下と「全体」を診ますよね。

 同じように、腹診や背診を行う際には、部分に触れながら全体を診ようとする意識が重要です。

 

 また、事前に「鍼道 一の会」会員専用サイトにおいて、会員の皆様に夢分流打鍼術「鍼道秘訣集」を題材に、問題を提起していました。

 

1.「補は寫なり。寫は補なり」とはどういうことなのだろう。

2.現代と当時の打鍼術の違いによって、補瀉の意味合いがどのように違ってくるのか。

3.振動によって気が動くのは何故か。

 

 という内容です。

 このうち、<3.何故、振動によって気が動くのか。>について少し解説いたします。

 まず箱に砂を入れ、その上に石や貝殻を乗せます。

 そして箱をゆする・たたくなどの振動を加えると重いものは下に、軽いものは上にと移動します。

 これが答えです。^^

 な~んだ、って感じでしょうか。

 

 これを、天人合一で解いてみます。

 地の気は昇って雲となり、天の気は雨となって降ります。

 雨そのものには、音がありません。

 地に触れて初めて音を発します。

 すなわち、音(振動)というのは、天の気と地の気が互いに触れ合うことによって生じるパワーなのだとわかりますよね。
 どんな小さな音でも、この天地の気がパワーの元なんです。すごいことだと思いません?

 音(振動)は、天地相交の気に万物が共感・共振するパワーを秘めているということです。

 そしてその振動は、陰陽の気が停滞したものを本来の行くべきところに動かす力があるのですねぇ。
 

 陽は、上へ、外へ。

 陰は、下へ、内へ。

 このことが分かれば、日常のいろんな場面に音(振動)を用いることができます。

 言霊(ことだま)や音楽も同様です。

 かしわ手を打つことで、澱んだ部屋の気を祓うこともできる訳です。

 ちょっとしたコツがいりますが、かしわ手を打って音の響きの悪いところを見つけて、しばらく打ち続けていると音の通りが良くなります。

 そうしましたら、部屋の浄化は終了です。

 みなさま、ぜひ一度お試しください。

 

 

 そして午後は稲垣学術部長によります稲垣流「脈診術」

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 金澤は、とても面白く感じました。

 脈の浅い深いの幅の内、脈の軸(中心)を捉えて、その中心が脈幅のどの位置にあるかによって気の方向性をつかもうとする理論。

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 2時間ぶっ続けの講義でしたが、金澤にとっては、あっという間に感じました。

 参加者の皆様も、食い入るように聞いておられました。

 (こちらの記事も参考になります⇒稻垣ブログ「とある鍼灸師の実情」

 

 

 そしてその後は、腹診の実技を行いました。

 いっや~、講義中はピーンとしていた空気が、実技となると一転、和やかな雰囲気になりますねぇ。

 やはり、実技、実習って楽しいですよね。^^♪

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 金澤も被験者となり、触れられた感覚を伝えながら指導を行いました。

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 複数の方々に触れられる体験は、自分の触れ方の参考になります。

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 手が出来ていて、しかも上手な触り方をされると、それだけで気が動いて体が良くなります。

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 東洋医学に限らず、触れるところからすでに治療は始まっているのです。

 

 触れ方、手の出し方・動かし方について、ひと工夫もふた工夫もする価値、大です。

 相手の気に触れ、その気が動き出してから鍼や灸を施すと、効くべきものがさらに効きます


 人と人とが触れ合う中で、患者だけでなく治療者も良くなっていくのが本当の治療なのですねえ。

 

 皆様、本日もお疲れさまでした!

 

 次回『鍼道 一の会』東洋基礎医学講座は9月3日、臨床医学講座は9月17日です。

 

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活動報告ー8月基礎講座

 8/6(日)に開催しました「鍼道 一の会」東洋基礎医学講座。

 講座の日が近づくにつれ、台風の動きが気になっていたのですが、幸いにも当日は快晴!

 快晴、そして猛暑の一日となりました。

 参加者のお顔を拝見していると、夏の陽気を受けてほんのりと上気しておられる。

 夏って、本当に体力の必要な季節ですね。

 

 そんな中、副代表の永松周二先生の元気に満ちた第一声から始まりました。

 まずは「易学」

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 「鍼道 一の会」では、東洋医学を理解する上で欠かすことのできない「易学」を、基礎中の基礎と位置付けています。

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 今回は、八卦と九宮

 「九宮」とは、中央に中宮を置いて、方角と時間軸で空間を捉えようとする方法論です。

 初学者にも分かりやすいよう、丁寧に噛んで含むようにゆっくりと講義。

 この九宮の認識方法は、応用の幅が無限にあるといっても良いほどです。

 

 途中、稲垣学術部長が、九宮全体を脾胃として中央に脾を置いた場合どうなるかという持論を展開。

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 また九宮を上下・前後として配置するとどうなるのか・・・

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 稻垣学術部長の柔軟な発想に、大いに触発されました金澤もたまらず乱入参戦し、しばし、永松・稻垣・金澤の三者でそれぞれの太極の軸の違いによる論法を展開。

 

 三人は大いに楽しんだのですが、ついてこれない方もいらっしゃったと思います。

 が、楽しめるレベルに達して、ぜひ自分も参加したいと、啓発された方がほとんどだったのではないでしょうか。

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 金澤は、腹診に応用した場合について少し話しましたが、これからさらに発展する予感がしております。

 

 続いて川越凌太先生による「経絡学」f:id:ichinokai-kanazawa:20170807171915j:plain

 

 川越先生が試行錯誤の末に、ご自身で作成された経絡アニメーションを用いての講義は、煩雑な経絡がイメージしやすいと大変好評です。

 しかし経絡学自体が、臓腑と四肢末端を繋ぐルートなので、これを覚えるだけとなると実に淡々とした講義になってしまいがちです。

 

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 そこでこの経絡学を、いかに面白く完成度の高いものにするのか。

 経絡そのものを従来の概念を超えた視点で見ようと模索されている様子がうかがえて、金澤はとてもうれしく感じました。

 今後の川越先生に期待したいですね。

 

 そして午後からは「臓象学」
 大阪医専 東洋医学部・鍼灸学科 教師 江見木綿子先生。

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 実に楽しく講義されていました。

 「鍼道 一の会」では、個人の考え方や捉え方をとても重視します。

 多様性の中の不易、それを目指しています。

 すなわち、一人一人の個性的な発想や理論を開示し合うことで、そこに共通する本質を明らかにし、ひいてはさらなる発展が促されることを期待しているのです。


 そして個人個人の感性にもっとも適った治療スタイルが、ご自身の中で構築されることを目標にしています。 

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 このように「一の会」では、それぞれが違ったことを主張しているように見えても、根底ではつながっているので、矛盾しないのです。

 そういった意味で江見先生、もうすでに木綿子ワールドの芽生えを十分に感じさせてくれました。

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 江見先生は、臓象図に描かれている臓腑の形にとらわれず、自分の中で常にイメージをしておられるとのこと。
 金澤も八卦を用いたり、九宮を用いたり、様々な認識アイテムを用いて色んな角度からイメージしています。

 このイメージが、臨床とぴたりと符合すると、とてつもなくうれしく、面白く感じて、どんどん鍼の世界に引き込まれてしまうのですねぇ。

 おそらく、永松・稻垣両先生も同じだと思います。

 

 そして稻垣学術部長による「一の会式・東医理論」。

 稻垣ワールドは、もう完全といっていいほどに出来上がってますねぇ。

 師である金澤の考えの枠に囚われず、どんどんご自身の世界を広げておられます。

 いやー、実に頼もしい存在です。

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 今回は、学校教育で用いられている教科書「新版 東洋医学概論」が、約20年ぶりの改訂により五臓理論の表現が変わったことを取り上げ、その光と影を明確に解説してくださいました。

 学生諸君にとっては、非常に興味のある内容だったと思います。

 

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 新版の五臓理論は、かなり細分化され精密になったようですが、これによって反って五臓の具体的なイメージを捉まえる妨げになってしまっている、と。

 また、理論が精密になった半面、五臓間の関係性をみると矛盾点が随所に現れているということも、ひとつひとつ指摘してくださいました。

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 易学を用いて少し金澤なりに説明してみます。

 対象を認識するプロセスは、混沌→太極→両儀→四象→・・・と、必要性に応じて切り分けて認識していくのですが、最後に「太極」に戻ってくることが大切なのです。

 ところが新版の内容は、混沌→太極→両儀→四象→・・・→「混沌」となってしまうのです。

 これ、どういうことかと申しますと、要するに色々と聞いてはみたけれど、結局あなたは何が言いたいの? 何を伝えたいの?・・・といったことになってしまってるということです。

 学生さんは勉強する際、ここをしっかりと押さえながら学ばれることが肝要ですね。

 

 そして最後は、再び永松副代表による「身体学」

 今回は、久々に推手を行いました。

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 川越先生を相手に、互いに組み合った動きの中で、「抜力」と「気の重心」と「軸」を維持する練習です。

 川越先生、この1年余りで、かなりコツをつかんだようです。

 

 次は手のひらを合わせ、手の位置はそのままで永松先生は大椎に気が達するのを感じます。

 同時に、川越先生も大椎に気が至ったことを感じます。

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 見ていると、ほとんど動いていないのですが、微妙な動きの中で互いに感じ合っています。

 さらに絞っていくと、互いに指先で触れ合うだけで、互いの気の重心の位置を感じ取ることが出来るようになります。究極のところ、鍼先で相手の気を感じとるのが我々治療家です。

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 この感覚が手に入ると、鍼を刺さずにかざすだけでも、よりシャープに効くようになります。

 金澤は、大変ありがたく感じております。

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 みなさま、真剣に・・かつ遊び感覚で、大いに楽しんでいただけたのではないでしょうか。

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 「身体学」で、長時間の勉強疲れも吹っ飛び、ワイワイと賑やかに、かつ和やかに、基礎講座終了!

  お疲れさまでした♪

 

 次回『鍼道 一の会』臨床医学講座は8月20日(日)。

  会場を、大阪・南森町の大阪医療技術学園専門学校に移して開催いたします。

 会員の方は再度ご確認ください!

 

『鍼道 一の会』は、常時入会を受け付けております。

 興味が湧いた、面白そう、ピン!と来た方、どうぞお問い合わせください。

 お問い合わせは

 『鍼道 一の会』 事務局 大上(おおがみ)まで

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