ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

恬惔虚無って?

「鍼道 一の会」事務局スタッフの大上です。

 

今日から3月!・・・

一月(いちげつ)(い)ぬる二月(にげつ)(に)げる三月(さんげつ)(さ)

 

っていう言葉の意味を実感しています!

なんだかんだとバタバタしている間に、2月が逃げて行ってしまったような感じです。

 

えらいこっちゃ(^_^;)

そんなわけで、今日、私に来たキーワードが「恬惔虚無」でした。

黄帝内経に記されている言葉ですね。

 

『恬惔虚無.眞氣從之.精神内守.病安從來.』

 

心に とらわれ やこだわり、 わだかまりがなく、さっぱりしていれば、気が充実して、精と神は内をしっかりと守るので、病気など入り込む余地もなくなる…という意味だそうです。


・・・恬惔虚無になりたい!!

皆さん、そう思われません??

 

囚われ、こだわり、わだかまり・・みーんな手放してすっきり!?笑

簡単なようで、とっても難しいですよね。。


ちなみに私は「恬」という字が好きなんです。

りっしんべんに舌だなんて、フフッと笑えます(*^^*) 

常に、心にゆとりと遊びを持っていたいですね!

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閑話 - 漢方は毒?(最終回)

 これまでの稿で筆者が皆様にお伝えしたいことは、本来、鍼や漢方が内包している素晴らしい世界を少しでも知って頂き、みなさまのお役に立てて欲しいとの思いからです。

 それとともに、漢方や鍼を含む東洋医学は『体にやさしい』『副作用がない』などというイメージや思い込みの危険性も是非知って頂きたいのです。

 

 前回は麻黄を例にしましたが、これよりさらに猛毒として知られているトリカブトの根について少し触れ、最終稿としたいと思います。

 トリカブトの根は、昔から毒矢に用いられている猛毒です。

 漢方では、附子(ブシ)と呼ばれているものがこれに相当します。

 市販されている漢方薬で、附子が配合されているものは、麻黄附子細辛湯とか真武湯など、それに滋養強壮薬と信じられている、八味地黄丸(腎気丸)などです。

 もっともこれらのお薬に配合されている附子は、水でさらし毒気を緩めたものが用いられていますが、基本的に毒であることには変わりありません。

 もちろん、猛毒のまま生附子として使う場合もあります。

 流石に生附子を用いたエキス剤や市販薬はありませんが、四逆湯類がこれに相当します。

 どのような時に用いるかと言いますと、体温が急速に下がり(気が抜け出て)、顔面蒼白となって手足も急に冷え上り、今まさに死に至ろうとする場合です。

 ちなみに四とは四肢・手足の事で、逆とは冷えあがってくる様を表現したものです。

 このような必死の状態に、いうなれば、起死回生のために劇薬を用いているのです。

 この猛毒に、身体は残りのちからを振り絞って反応する、その反応をうまく救命に繋げるのです。

 

 よ~く考えられていますよ。

 そのメカニズムを学んでいると、心がしびれてきます。

 鍼灸術も同じです。

 様々な原因で意識障害を来したり、今まさに死に赴かんとするものに、起死回生の蘇生術は豊富に存在しています。

 

 人類は有史以前から、様々な病に侵され多くの命を失っています。

 死を目前とした人に対して、古人はただ手をこまねいていたわけではありません。

 古代の医師が、考え付く限りのあらゆる手段・方法を用いてこれを救おうとしたのは当然です。

 その方法・手段は、現代でも十分通用します。

 

 病がどのようなものであっても、病苦からその人を救わんとした古人の熱い思いと足跡が、古典にはたくさん残っています。

 

 我々は、そこから多くの事を学び取り、世の方々のお役に立つことを願っています。

 これから鍼術を学ぼうとする方々。

 あらゆる病に対処してきた歴史的事実から多くの事を学び、人々のお役に立つことで自分の身を立てる志を持って頂きたいと願っています。

  また病で悩んでおられる方、是非とも東洋医学を実践されている先生とご縁がございますようにと願っております。

 

 ではここで、このシリーズを終えたいと思います。

 長きにわたるご愛読に感謝いたします。

 

 追伸:

 古来より毒矢に使われていたトリカブトの根。

 筆者もトリカブトは見たことがありますが、花の色は桔梗に似て、とてもきれいなのです。

 美しいものには毒がある・・・あっ、トゲでしたっけ。

 ご興味のある方は、以下のリンクを覗いてみてください。

  ↓         ↓

 毒矢      トリカブト - Wikipedia


閑話 - 漢方は毒?(5)

閑話ー漢方は毒?(1)

閑話ー漢方は毒?(2)

閑話ー漢方は毒?(3)

閑話ー漢方は毒?(4)

 ↑ 前回の続きです。

 

 前回までは、『瞑眩(めんげん)』とよばれる好転反応について書いてきました。

 今回は、いわゆる風邪を例にして、どのように瞑眩を起こさせて治癒に導くのかを話してみます。

 

 風邪を引いて高熱の出る方は、一般的には邪気に対する戦闘能力の高い方です。

 元気なこどもさんほど、高い熱がでるのはこのためです。

 この場合、例えば39度を超えるような高熱でも、『悪寒のある場合に限って』さらに興奮させて熱を助長させます。

 ここで注意してほしいのは、『悪寒のある場合に限って』ということです。

 くれぐれも間違えないでくださいね。ここからのケースは、『悪寒のある場合』ですから。くどいようですが・・・

 

 このような場合は、麻黄系の薬剤を用います。

 ちなみに麻黄は、覚せい剤の原料にもなることで知られています。ドーピング検査にも引っかかる代物です。

 みなさま、よくご存じの葛根湯にも含まれています。

 

 この麻黄剤を用いて、さらに興奮させて発熱を促し、最後に発汗に導いて解熱、劇的な治癒に至らしめます。

 びっくりしますよね、瞑眩(めんげん)を起こさせるために高熱出てるのに、さらに発熱を促すのですから。

 ここでは、専門的な見識に基づいた確かな診立てが重要です。

 瞑眩が起きた後、風邪を引く前に体内にたむろしていた様々な邪気は、この時に汗と一緒に発せられるので台風一過のようなことが起きます。

 このように、風邪はうまく対処すれば、即効性がありますし、『災い転じて福となす』ことも十分可能なのです。

 いわゆるインフルエンザも、悪寒のあるもの、無いものがありますが、東洋医学的にはウイルスが何であろうが生体の現す症状から、正気と邪気の拮抗状態を診て治癒に導くんですね。

 

 ちなみに野口整体で有名な、野口晴哉はその著書「風邪の効用」に同様のことを説いています。

 大変優れた著書ではあるのですが、邪気の判別が出来ていないので、読んでて少し危険だなと思う箇所もありました。

 『悪寒』とは真逆の『悪熱』の場合もあるからです。

 風邪で高熱が出た場合、もちろん鍼で対応できます。

 鍼も漢方も、ちゃんと診立てして用いると、ずばり即効性があります。

 

                            つづく

 

www.iori-hermitage.jp

 

 

 

 

 

閑話 - 漢方は毒?(4)

閑話ー漢方は毒?(1)

閑話ー漢方は毒?(2)

閑話ー漢方は毒?(3)

 ↑ 前回の続きです。

 

 今回は、戦争で邪気に勝てると確信を持ち、一気に勝負に出でるとどうなるの?といういうところまでお話ししました。

 

 一見悪化したかのような、激しい症状が起きます。

 俗に好転反応、と言われている現象です。

 東洋医学用語ではこれを『瞑眩(めんげん)』と称します。

 この瞑眩現象は、比較的短期間で終了するのが一般的です。

 術者は、あらかじめ意図して導きますので、どのようなことが起きるかと時期は、おおよその予測が付きます。

 激しければ激しいほど、台風一過の後のように身体はすっきり晴れ渡るかのように爽快に回復いたします。

 負け戦から、いかにして瞑眩を起こさせるところまで持っていくか。

 吐かせたり、下したり、発汗させたり、発熱させたりと、名医と呼ばれている医師は、やはりこのあたりの工夫というか作戦が上手いです。

 

                     つづく

 

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閑話 - 漢方は毒?(3)

 閑話 - 漢方は毒?(1)

閑話 - 漢方は毒?(2)

 ↑ 前回の続きです。

 

 漢方は、じっくりじんわり効いてくる?

 長く服用しないと効果が現れない?

 まことしやかに、広く世間で流布している漢方薬のイメージについて書いて参りました。

 結論から言えば、確かに、そういった漢方薬もありますし使い方もあります。

 が、的を得た答えでもないのです。

 バチ!って、超短期、単発で効かせる漢方も、実は数多くあるのです。

 

 ところで、鍼と漢方(湯液)の治療って、治療家はよく戦争に例えます。

 臨床で、『邪を攻める』なんて言葉も、よく使います。

 敵をやっつけろ! って感じ。

 戦争とは何やら恐ろしげですが、戦争の情勢を色々と連想してみてくださいな。

 戦う相手は多勢で味方は無勢。しかも逃げられないとしたらどうしますか?

 

 ちょっとの間でも戦いを避け、時間稼ぎしながら味方の勢力の増強を計りませんでしょうか。

 このような場合、邪気と戦わないようにじっくりと時間をかけて邪気と戦う準備に治療を費やすのですよ。

 反対に、もう明らかに負け戦と知ったら、いかに引き際をきれいにと考えません?

 治療だと、いかに苦しまずに人として本来の在り様に沿って死を迎えるかという点に注力します。

 東洋医学は、助かるか助からないか、生死の判別にとても優れた医学なんですよ、実は。

 古代では治療を施して患者が亡くなると、治療者の命もなくなる場合が多かったことに由来しているからです。

 今じゃ、考えられないことですよね。

 

 話を元に戻します。

 治療の過程では、時に小さな小競り合いというか、ゲリラ戦法のようになることもあります。

 まっ、なんにしろこんな時は、じんわり元気を養う・効かせるような治療を行います。

 ですので、漢方は、

 じっくりじんわり効いてくる?

 長く服用しないと効果が現れない?

 っていうのも、まんざら間違いではないのです。

 このような場合、術者と患者の双方ともに、なかなかいい結果が出ないので、焦ったりあきらめかけり・・・、ちょっと根くらべみたいな感じになりがちです。

 お薬も、一気に邪気と対戦しないようにジワジワと元気をつけますが、いずれ決戦の時はやってきます。

 それを身体にできるだけ負担を掛けないで、どのような形に持っていくかはやはり術者の考えと技量、そしてその時の状況が決めます。

 ところがですよ、互いに多勢同士で明らかに味方が勝っている。

 多方面から情報得て、勝算あり!と踏んだら、一気に勝負に出ません?

 一気に勝負に出ると、いったいどのようなことが身体に起きるのでしょうか?

                          つづき・・・ます。

 

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易学って・・

『鍼道 一の会』事務局スタッフの大上です。

 

今日は、当会の副代表であります永松周二先生の投稿をシェアしたいと思います!

 

永松先生は『鍼道 一の会』東洋医学講座において、《易学》講義を担当してくださっています。

 

易学って・・・

難しいですよね?

ややこしいですよね?

八卦とか、ましてや六十四卦なんて覚えられないですよね??^^;

 

私、前々から易学には興味を持っていたのですが、いざ勉強しようとすれども、あまりのややこしさに…敢無く挫折💦してきました!

 

そして永松先生の易学講義を受け始めて約2年・・・細かい枝葉はさておき、根幹の部分については少し理解できるようになってきたかな?と感じています。

 

東洋医学を志す方にとって、この「根幹」の部分がまさに必須です

 

ブログタイトルは、環の端無きが如し(たまきのはしなきがごとし)と読みます。
タイトルの意味するものは・・記事の中に答えがあります(*^^*)
↓↓↓

nagamatsu.ichinokai.info

 

 

閑話 - 漢方は毒?(2)

前回のブログで、漢方薬は毒だと古典に記されていることをお伝えいたしました。

   ↓

閑話 - 漢方は毒?(1)

 

 大半の方は漢方薬は「身体にやさしい」あるいは「副作用が無い」というイメージをお持ちじゃないでしょうか。

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