ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

筆者 : 金澤秀光

四診概論(1)

四診といえば、望んで、聞いて、問うて、触れてと、いわゆる望・聞・問・切の事だとは、おおよそこの業界の人であるなら、だれでもが知りえていることだと思います。 この四診の目的は何か? 最終的には、証を決定して補瀉に集約していく手順であることは、…

活動報告ー4月 臨床医学講座

季節が逆戻りしたかのような寒さでした。 4/28日曜日、天気は晴朗なれど気温低し…といった気候の元、今年度初の臨床医学講座を開催いたしました。 2019年度も、臨床医学講座は、南森町の「大阪医療技術学園専門学校」の実技室をお借りして開催させていただき…

活動報告ー4月 基礎医学講座開始

2019年度、新しく加わった方々を交えて、 気分も新たに「鍼道 一の会」東洋医学講座のスタートを切りました。 初回は、恒例の自己紹介タイムから始まります。 参加者のみなさまの「過去・現在・未来」を語っていただきました。 まずは僭越ながら、代表で…

活動報告ー3月 臨床特別講座

春陽の気に満ち溢れるような3月3日、「鍼道 一の会」2018年度の締めくくりとなる特別講座を開催しました。 今回は、代表である金澤が担当させていただきました。 テーマは「問診と弁証」です。 すでに臨床医学講座では問診について一通りの解説および実践を…

臓腑弁証の要領

2月10日(日)は、今期「一の会」、基礎医学講座の最終回でした。 永松副代表による易学講義、江見木綿子先生による奇経八脉講義。そして稻垣座長による東医理論の講義がそれぞれなされました。 その中で、「一の会」の座長を務めております稻垣順也先生の講…

活動報告ー1月 臨床医学講座

大寒の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。 世間ではインフルエンザが大流行とのこと。皆様、うまく養生して、来たるべき春には良き芽を出せるよう、この時期を過ごして参りましょうね。 さて、先日1月27日、今期第10回目の「鍼道 一の会」東洋臨床医学講座…

活動報告ー12月 臨床医学講座

今期第9回目の「鍼道 一の会」東洋臨床医学講座は12月16日、いつもの大阪医療技術学園専門学校 の教室をお借りして開催いたしました。 今年は暖かいためか、年末という気があまりしませんが、何かとあわただしい中、講座終了から早10日が過ぎてしまいました…

活動報告ー11月 臨床医学講座

二十四節気では「小雪」に入り、朝晩の冷え込みに冬の到来を感じるようになって参りましたね。 そんな中、爽やかに晴れわたりました11月25日、いつもの大阪医療技術学園専門学校 の教室をお借りして、今期第8回目の「鍼道 一の会」臨床医学講座を開催いたし…

活動報告ー11月基礎医学講座

立冬を過ぎ、これからいよいよ冬に向かってまっしぐら・・・という時節ですが、この日は暖かい日差しに恵まれました。 11月11日、「鍼道 一の会」基礎医学講座を開催致しました。 (ちなみに2018年の2+0+1+8を足すとこれまた11になるという、特別なぞろ目の日だ…

陰陽別論篇第七

黄帝が問うて申された。 人に四経、十二従有りというのは、何を言っているのであろう、と。 岐伯がそれに対して、以下のように申された。 肝・心・肺・腎の四経は、四時に応じており、十二従とは、十二月に応じておりまして、十二月は手足の三陰三陽の十二経…

陰陽離合論篇第六

黄帝が問うて申される。 余は、天を陽とし、地を陰とし、日を陽とし、月を陰とする。この天地・日月の陰陽変化で月の大小が生じ、そして三百六十日を一年としてまた循環する。人もまた自然界の陰陽変化に応じていると聞いている。 ところが今、人体の三陰三…

活動報告ー10月 臨床医学講座

朝晩の冷え込みが、冬の到来が近いことを告げているかのようですね。 夏に発散していた気が収斂し、内部の深いところへと「藏」されていく過渡期であることを、自身の身体でも感じている今日この頃です。 さて10月28日、いつもの大阪医療技術学園専門学校 の…

国際東洋医療学院 OB会セミナー

10月21日、素晴らしい秋晴れの下、岸和田に在ります「国際東洋医療学院」OB会にお招きいただき、セミナーを行ってきました。 これまで、任脈・督脈・衝脉の一源三岐論に帯脉を関連付けて臨床応用理論を展開して参りました。 今回は、さらに蹻脉と維脉につい…

陰陽応象大論篇第五

黄帝が申された。 陰陽というものは、天地大自然の絶対的な法則である。 この世に存在するあらゆるものは、この法則によらないものは無いのである。 春に芽を出し生まれ、秋に死に枯れ生々流転する自然界のあらゆる変化は、目に見えない陰陽二気の消長・転化…

活動報告ー9月 臨床医学講座

爽やかな秋晴れとなりました9月23日、いつもの大阪医療技術学園専門学校 の教室をお借りして、今期第6回目の「鍼道 一の会」臨床医学講座を開催いたしました。 今回は、かねてより予告しておりました通り、副代表の永松周二先生による「永松流」診断と治療…

活動報告ー9月基礎医学講座

あれほどの猛暑はすっかり影を潜め、台風に地震と自然界は大きく荒れていますね。 被災された方々には一日も早い復興を願うばかりです。 ここ大阪も、あちらこちらで台風の爪痕が残っておりますが、こうしていつも通りの生活を送れることに感謝しつつ、しっ…

活動報告ー8月 臨床医学講座

暦の上ではすでに秋。 とはいえ、お盆を過ぎても続くこの暑さに食傷気味の今日この頃ですが、それでもようやく明け方などに秋の気配を感じられるようになって参りましたね。夏の発散から一転、物事は収斂し、実を結び、冬の準備へと向かう季節です。 さて8/2…

活動報告ー8月基礎医学講座

猛暑が続いている今年の夏。 8月5日、この日も酷暑という表現が相応しいほどの暑さの中、開催させていただきました「鍼道 一の会」東洋基礎医学講座のレポートです。 まずは、この暑さもなんのその、元気いっぱいの永松副代表による「易学」講義から 前回は…

活動報告ー7月 臨床医学講座

猛暑が続いていますね。 7月23日は、二十四節気では一年中で最も暑い頃とされている「大暑」でした。 先日7月22日の「鍼道 一の会」東洋臨床医学講座も、暑いというより「熱い」がぴったりくるような気候の中、開催させていただきました。 大阪・南森町にあ…

199.厥陰病 374条~381条 最終章

【三七五条】 下利後更煩、按之心下濡者、為虛煩也、宜梔子豉湯。方十六。 下利したる後更に煩し、之を按じて心下濡(なん)の者は、虛煩(きょはん)と為すなり、梔子豉湯に宜し。方十六。 374条で、大承気湯もしくは小承気湯を服用した後、実邪が除かれて…

198.厥陰病 374条 讝語・燥屎 宜小承気湯

【三七四条】 下利讝語者、有燥屎也、宜小承氣湯。方十五。 下利して讝語する者は、燥屎(そうし)有るなり、小承氣湯に宜し。方十五。 下利をして讝語するのですから、この下痢も熱痢の範疇に入りますね。 208条に「若腹大満して通ぜざる者は、小承気湯を与…

197.厥陰病 373条 欲飲水 白頭翁湯

【三七三条】 下利欲飲水者、以有熱故也、白頭翁湯主之。十四(用前第十二方)。 下利し水を飲まんと欲する者は、熱有るを以ての故なり。白頭翁湯を之を主る。十四(前の第十二方を用う)。 この場合の下利は、熱痢でした。そして口渇が現れたのですから、や…

196.厥陰病 327条 先裏後表 桂枝湯 四逆湯

【三七二条】 下利腹脹滿、身體疼痛者、先温其裏、乃攻其表。温裏宜四逆湯、攻表宜桂枝湯。十三(四逆湯用前第五方)。 下利し、腹脹滿し、身體(しんたい)疼痛する者は、先ず其の裏を温め、乃ち其の表を攻む。裏を温むるは四逆湯に宜しく、表を攻むるは桂…

195.厥陰病 370・371条 白頭翁湯

【三七〇条】 下利清穀、裏寒外熱、汗出而厥者、通脉四逆湯主之。方十一。 下利清穀、裏寒外熱し、汗出で厥する者は、通脉四逆湯(つうみゃくしぎゃくとう)之を主る。方十一。 通脈四逆湯に関しては、すでに317条で詳しく解説していますので、ここでは省略…

194.厥陰病 359条 乾姜黄連黄芩人参湯

【三五九条】 傷寒本自寒下、醫復吐下之、寒格、更逆吐下。若食入口即吐、乾薑黄芩黄連人參湯主之。方十。 傷寒本(もと)自と寒下(かんげ)するに、醫復た之を吐下して、寒格(かんかく)し、更に逆して吐下す。若し食口に入らば即吐するは、乾薑黄芩黄連…

193.厥陰病 356条 茯苓甘草湯

【三五六条】 傷寒厥而心下悸、宜先治水、當服茯苓甘草湯、却治其厥、不爾、水漬入胃、必作利也。茯苓甘草湯。方八。 傷寒厥して心下悸するは、宜しく先ず水を治すべし。當に茯苓甘草湯(ぶくりょうかんぞうとう)を服すべし。却って其の厥を治す。爾(しか…

192.厥陰病 353条~355条 四逆湯 瓜蒂散

【三五三条】 大汗出、熱不去、内拘急、四肢疼、又下利厥逆而惡寒者、四逆湯主之。方五。 大いに汗出で、熱去さらず、内拘急(こうきゅう)し、四肢疼(いた)み、又下利厥逆し惡寒する者は、四逆湯之を主る。方五。 自ずと大いに汗がでたのか、発汗させたの…

191.厥陰病 352条 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 内有久寒

【三五二条】 若其人内有久寒者、宜當歸四逆加呉茱萸生薑湯。方四。 若し其の人内(うち)に久寒有る者は、當歸四逆加呉茱萸生薑湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)に宜し。方四。 352条は、前の351条を引き継いだ加減法です。 非常に長い方剤…

190.厥陰病 351条 当帰四逆湯 手足厥

【三五一条】 手足厥寒、脉細欲絶者、當歸四逆湯主之。方三。 手足厥寒し、脉細にして絶せんと欲する者は、當歸四逆湯(とうきしぎゃくとう)之を主る。方三。 条文の冒頭に手足厥寒とあります。 これまで出て来た厥逆とか厥冷とは表現が異なっています。 ま…

189.厥陰病 350条 白虎湯

【三五〇条】 傷寒脉滑而厥者、裏有熱、白虎湯主之。方二。 傷寒、脉滑にして厥する者は、裏に熱有り、白虎湯之を主る。方二。 傷寒で裏熱で白虎湯証ですが、厥証には寒厥と熱厥があるのですが、この場合は熱厥ですね。 厥陰病で現れる熱厥証。 これ、見破る…