ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

筆者 : 金澤秀光

活動報告ー11月 臨床医学講座

二十四節気では「小雪」に入り、朝晩の冷え込みに冬の到来を感じるようになって参りましたね。 そんな中、爽やかに晴れわたりました11月25日、いつもの大阪医療技術学園専門学校 の教室をお借りして、今期第8回目の「鍼道 一の会」臨床医学講座を開催いたし…

活動報告ー11月基礎医学講座

立冬を過ぎ、これからいよいよ冬に向かってまっしぐら・・・という時節ですが、この日は暖かい日差しに恵まれました。 11月11日、「鍼道 一の会」基礎医学講座を開催致しました。 (ちなみに2018年の2+0+1+8を足すとこれまた11になるという、特別なぞろ目の日だ…

陰陽別論篇第七

黄帝が問うて申された。 人に四経、十二従有りというのは、何を言っているのであろう、と。 岐伯がそれに対して、以下のように申された。 肝・心・肺・腎の四経は、四時に応じており、十二従とは、十二月に応じておりまして、十二月は手足の三陰三陽の十二経…

陰陽離合論篇第六

黄帝が問うて申される。 余は、天を陽とし、地を陰とし、日を陽とし、月を陰とする。この天地・日月の陰陽変化で月の大小が生じ、そして三百六十日を一年としてまた循環する。人もまた自然界の陰陽変化に応じていると聞いている。 ところが今、人体の三陰三…

活動報告ー10月 臨床医学講座

朝晩の冷え込みが、冬の到来が近いことを告げているかのようですね。 夏に発散していた気が収斂し、内部の深いところへと「藏」されていく過渡期であることを、自身の身体でも感じている今日この頃です。 さて10月28日、いつもの大阪医療技術学園専門学校 の…

国際東洋医療学院 OB会セミナー

10月21日、素晴らしい秋晴れの下、岸和田に在ります「国際東洋医療学院」OB会にお招きいただき、セミナーを行ってきました。 これまで、任脈・督脈・衝脉の一源三岐論に帯脉を関連付けて臨床応用理論を展開して参りました。 今回は、さらに蹻脉と維脉につい…

陰陽応象大論篇第五

黄帝が申された。 陰陽というものは、天地大自然の絶対的な法則である。 この世に存在するあらゆるものは、この法則によらないものは無いのである。 春に芽を出し生まれ、秋に死に枯れ生々流転する自然界のあらゆる変化は、目に見えない陰陽二気の消長・転化…

活動報告ー9月 臨床医学講座

爽やかな秋晴れとなりました9月23日、いつもの大阪医療技術学園専門学校 の教室をお借りして、今期第6回目の「鍼道 一の会」臨床医学講座を開催いたしました。 今回は、かねてより予告しておりました通り、副代表の永松周二先生による「永松流」診断と治療…

活動報告ー9月基礎医学講座

あれほどの猛暑はすっかり影を潜め、台風に地震と自然界は大きく荒れていますね。 被災された方々には一日も早い復興を願うばかりです。 ここ大阪も、あちらこちらで台風の爪痕が残っておりますが、こうしていつも通りの生活を送れることに感謝しつつ、しっ…

活動報告ー8月 臨床医学講座

暦の上ではすでに秋。 とはいえ、お盆を過ぎても続くこの暑さに食傷気味の今日この頃ですが、それでもようやく明け方などに秋の気配を感じられるようになって参りましたね。夏の発散から一転、物事は収斂し、実を結び、冬の準備へと向かう季節です。 さて8/2…

活動報告ー8月基礎医学講座

猛暑が続いている今年の夏。 8月5日、この日も酷暑という表現が相応しいほどの暑さの中、開催させていただきました「鍼道 一の会」東洋基礎医学講座のレポートです。 まずは、この暑さもなんのその、元気いっぱいの永松副代表による「易学」講義から 前回は…

活動報告ー7月 臨床医学講座

猛暑が続いていますね。 7月23日は、二十四節気では一年中で最も暑い頃とされている「大暑」でした。 先日7月22日の「鍼道 一の会」東洋臨床医学講座も、暑いというより「熱い」がぴったりくるような気候の中、開催させていただきました。 大阪・南森町にあ…

199.厥陰病 374条~381条 最終章

【三七五条】 下利後更煩、按之心下濡者、為虛煩也、宜梔子豉湯。方十六。 下利したる後更に煩し、之を按じて心下濡(なん)の者は、虛煩(きょはん)と為すなり、梔子豉湯に宜し。方十六。 374条で、大承気湯もしくは小承気湯を服用した後、実邪が除かれて…

198.厥陰病 374条 讝語・燥屎 宜小承気湯

【三七四条】 下利讝語者、有燥屎也、宜小承氣湯。方十五。 下利して讝語する者は、燥屎(そうし)有るなり、小承氣湯に宜し。方十五。 下利をして讝語するのですから、この下痢も熱痢の範疇に入りますね。 208条に「若腹大満して通ぜざる者は、小承気湯を与…

197.厥陰病 373条 欲飲水 白頭翁湯

【三七三条】 下利欲飲水者、以有熱故也、白頭翁湯主之。十四(用前第十二方)。 下利し水を飲まんと欲する者は、熱有るを以ての故なり。白頭翁湯を之を主る。十四(前の第十二方を用う)。 この場合の下利は、熱痢でした。そして口渇が現れたのですから、や…

196.厥陰病 327条 先裏後表 桂枝湯 四逆湯

【三七二条】 下利腹脹滿、身體疼痛者、先温其裏、乃攻其表。温裏宜四逆湯、攻表宜桂枝湯。十三(四逆湯用前第五方)。 下利し、腹脹滿し、身體(しんたい)疼痛する者は、先ず其の裏を温め、乃ち其の表を攻む。裏を温むるは四逆湯に宜しく、表を攻むるは桂…

195.厥陰病 370・371条 白頭翁湯

【三七〇条】 下利清穀、裏寒外熱、汗出而厥者、通脉四逆湯主之。方十一。 下利清穀、裏寒外熱し、汗出で厥する者は、通脉四逆湯(つうみゃくしぎゃくとう)之を主る。方十一。 通脈四逆湯に関しては、すでに317条で詳しく解説していますので、ここでは省略…

194.厥陰病 359条 乾姜黄連黄芩人参湯

【三五九条】 傷寒本自寒下、醫復吐下之、寒格、更逆吐下。若食入口即吐、乾薑黄芩黄連人參湯主之。方十。 傷寒本(もと)自と寒下(かんげ)するに、醫復た之を吐下して、寒格(かんかく)し、更に逆して吐下す。若し食口に入らば即吐するは、乾薑黄芩黄連…

193.厥陰病 356条 茯苓甘草湯

【三五六条】 傷寒厥而心下悸、宜先治水、當服茯苓甘草湯、却治其厥、不爾、水漬入胃、必作利也。茯苓甘草湯。方八。 傷寒厥して心下悸するは、宜しく先ず水を治すべし。當に茯苓甘草湯(ぶくりょうかんぞうとう)を服すべし。却って其の厥を治す。爾(しか…

192.厥陰病 353条~355条 四逆湯 瓜蒂散

【三五三条】 大汗出、熱不去、内拘急、四肢疼、又下利厥逆而惡寒者、四逆湯主之。方五。 大いに汗出で、熱去さらず、内拘急(こうきゅう)し、四肢疼(いた)み、又下利厥逆し惡寒する者は、四逆湯之を主る。方五。 自ずと大いに汗がでたのか、発汗させたの…

191.厥陰病 352条 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 内有久寒

【三五二条】 若其人内有久寒者、宜當歸四逆加呉茱萸生薑湯。方四。 若し其の人内(うち)に久寒有る者は、當歸四逆加呉茱萸生薑湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)に宜し。方四。 352条は、前の351条を引き継いだ加減法です。 非常に長い方剤…

190.厥陰病 351条 当帰四逆湯 手足厥

【三五一条】 手足厥寒、脉細欲絶者、當歸四逆湯主之。方三。 手足厥寒し、脉細にして絶せんと欲する者は、當歸四逆湯(とうきしぎゃくとう)之を主る。方三。 条文の冒頭に手足厥寒とあります。 これまで出て来た厥逆とか厥冷とは表現が異なっています。 ま…

189.厥陰病 350条 白虎湯

【三五〇条】 傷寒脉滑而厥者、裏有熱、白虎湯主之。方二。 傷寒、脉滑にして厥する者は、裏に熱有り、白虎湯之を主る。方二。 傷寒で裏熱で白虎湯証ですが、厥証には寒厥と熱厥があるのですが、この場合は熱厥ですね。 厥陰病で現れる熱厥証。 これ、見破る…

188.厥陰病 338条 鳥梅丸

【三三八条】 傷寒脉微而厥、至七八日膚冷、其人躁、無暫安時者、此為藏厥、非蚘厥也。 蚘厥者、其人當吐蚘、令病者靜、而復時煩者、此為藏寒。蚘上入其膈、故煩、須臾復止。 得食而嘔、又煩者、蚘聞食臭出、其人常自吐蚘、蚘厥者、烏梅丸主之。又主久利。方…

187.厥陰病 326条・337条 綱領

【三二六条】 厥陰之為病、消渴、氣上撞心、心中疼熱、飢而不欲食、食則吐蚘、下之利不止。 厥陰之病為(た)るや、消渴(しょうかつ)し、氣上りて心を撞(つ)き、心中疼(いた)み熱し、飢えて食を欲せず、食すれば則ち蚘(かい)を吐し、之を下せば利止…

186.少陰病 324・325条 四逆湯 瓜蒂散

【三二四条】 少陰病、飲食入口則吐。心中温温欲吐、復不能吐。始得之、手足寒、脉弦遲者、此胸中實、不可下也、當吐之。 若膈上有寒飲、乾嘔者、不可吐也、當温之、宜四逆湯。二十三(方依上法)。 少陰病、飲食口に入れば則ち吐す。心中温温(うんうん)と…

185.少陰病 322・323条 大承気湯 四逆湯

【三二二条】 少陰病、六七日、腹脹、不大便者、急下之、宜大承氣湯。二十一(用前第十九方)。 少陰病、六、七日、腹脹(は)りて、大便せざる者は、急に之を下す、大承氣湯に宜し。二十一(前の第十九方を用う)。 少陰病になって6・7日経過しているのです…

184.少陰病 321条 大承気湯

【三二一条】 少陰病、自利清水、色純青、心下必痛、口乾燥者、可下之、宜大承氣湯。二十(用前第十九方一法用大柴胡)。 少陰病、清水(せいすい)を自利し、色純青(じゅんせい)、心下必ず痛み、口乾燥する者は、之を下すべし、大承氣湯に宜し。二十(前…

183.少陰病 320条 大承気湯

【三二〇条】 少陰病、得之二三日、口燥咽乾者、急下之、宜大承氣湯。方十九。 少陰病、之を得て二、三日、口燥(かわ)き咽(のど)乾く者は、急に之を下す。大承氣湯に宜し。方十九。 少陰病となって2・3日後に、口と咽が乾いてくるようだと、大承気湯で急…

182.少陰病 319条 猪苓湯

【三一九条】 少陰病、下利六七日、欬而嘔、渴、心煩、不得眠者、猪苓湯主之。方十八。 少陰病、下利すること六、七日、欬して嘔し、渴し、心煩して眠ることを得ざる者は、猪苓湯之を主る。方十八。 少陰病で6・7日も下利が続いて、果たして熱証の猪苓湯にな…