ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

筆者 : 金澤秀光

196.厥陰病 327条 先裏後表 桂枝湯 四逆湯

【三七二条】 下利腹脹滿、身體疼痛者、先温其裏、乃攻其表。温裏宜四逆湯、攻表宜桂枝湯。十三(四逆湯用前第五方)。 下利し、腹脹滿し、身體(しんたい)疼痛する者は、先ず其の裏を温め、乃ち其の表を攻む。裏を温むるは四逆湯に宜しく、表を攻むるは桂…

195.厥陰病 370・371条 白頭翁湯

【三七〇条】 下利清穀、裏寒外熱、汗出而厥者、通脉四逆湯主之。方十一。 下利清穀、裏寒外熱し、汗出で厥する者は、通脉四逆湯(つうみゃくしぎゃくとう)之を主る。方十一。 通脈四逆湯に関しては、すでに317条で詳しく解説していますので、ここでは省略…

194.厥陰病 359条 乾姜黄連黄芩人参湯

【三五九条】 傷寒本自寒下、醫復吐下之、寒格、更逆吐下。若食入口即吐、乾薑黄芩黄連人參湯主之。方十。 傷寒本(もと)自と寒下(かんげ)するに、醫復た之を吐下して、寒格(かんかく)し、更に逆して吐下す。若し食口に入らば即吐するは、乾薑黄芩黄連…

193.厥陰病 356条 茯苓甘草湯

【三五六条】 傷寒厥而心下悸、宜先治水、當服茯苓甘草湯、却治其厥、不爾、水漬入胃、必作利也。茯苓甘草湯。方八。 傷寒厥して心下悸するは、宜しく先ず水を治すべし。當に茯苓甘草湯(ぶくりょうかんぞうとう)を服すべし。却って其の厥を治す。爾(しか…

192.厥陰病 353条~355条 四逆湯 瓜蒂散

【三五三条】 大汗出、熱不去、内拘急、四肢疼、又下利厥逆而惡寒者、四逆湯主之。方五。 大いに汗出で、熱去さらず、内拘急(こうきゅう)し、四肢疼(いた)み、又下利厥逆し惡寒する者は、四逆湯之を主る。方五。 自ずと大いに汗がでたのか、発汗させたの…

191.厥陰病 352条 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 内有久寒

【三五二条】 若其人内有久寒者、宜當歸四逆加呉茱萸生薑湯。方四。 若し其の人内(うち)に久寒有る者は、當歸四逆加呉茱萸生薑湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)に宜し。方四。 352条は、前の351条を引き継いだ加減法です。 非常に長い方剤…

190.厥陰病 351条 当帰四逆湯 手足厥

【三五一条】 手足厥寒、脉細欲絶者、當歸四逆湯主之。方三。 手足厥寒し、脉細にして絶せんと欲する者は、當歸四逆湯(とうきしぎゃくとう)之を主る。方三。 条文の冒頭に手足厥寒とあります。 これまで出て来た厥逆とか厥冷とは表現が異なっています。 ま…

189.厥陰病 350条 白虎湯

【三五〇条】 傷寒脉滑而厥者、裏有熱、白虎湯主之。方二。 傷寒、脉滑にして厥する者は、裏に熱有り、白虎湯之を主る。方二。 傷寒で裏熱で白虎湯証ですが、厥証には寒厥と熱厥があるのですが、この場合は熱厥ですね。 厥陰病で現れる熱厥証。 これ、見破る…

188.厥陰病 338条 鳥梅丸

【三三八条】 傷寒脉微而厥、至七八日膚冷、其人躁、無暫安時者、此為藏厥、非蚘厥也。 蚘厥者、其人當吐蚘、令病者靜、而復時煩者、此為藏寒。蚘上入其膈、故煩、須臾復止。 得食而嘔、又煩者、蚘聞食臭出、其人常自吐蚘、蚘厥者、烏梅丸主之。又主久利。方…

187.厥陰病 326条・337条 綱領

【三二六条】 厥陰之為病、消渴、氣上撞心、心中疼熱、飢而不欲食、食則吐蚘、下之利不止。 厥陰之病為(た)るや、消渴(しょうかつ)し、氣上りて心を撞(つ)き、心中疼(いた)み熱し、飢えて食を欲せず、食すれば則ち蚘(かい)を吐し、之を下せば利止…

186.少陰病 324・325条 四逆湯 瓜蒂散

【三二四条】 少陰病、飲食入口則吐。心中温温欲吐、復不能吐。始得之、手足寒、脉弦遲者、此胸中實、不可下也、當吐之。 若膈上有寒飲、乾嘔者、不可吐也、當温之、宜四逆湯。二十三(方依上法)。 少陰病、飲食口に入れば則ち吐す。心中温温(うんうん)と…

185.少陰病 322・323条 大承気湯 四逆湯

【三二二条】 少陰病、六七日、腹脹、不大便者、急下之、宜大承氣湯。二十一(用前第十九方)。 少陰病、六、七日、腹脹(は)りて、大便せざる者は、急に之を下す、大承氣湯に宜し。二十一(前の第十九方を用う)。 少陰病になって6・7日経過しているのです…

184.少陰病 321条 大承気湯

【三二一条】 少陰病、自利清水、色純青、心下必痛、口乾燥者、可下之、宜大承氣湯。二十(用前第十九方一法用大柴胡)。 少陰病、清水(せいすい)を自利し、色純青(じゅんせい)、心下必ず痛み、口乾燥する者は、之を下すべし、大承氣湯に宜し。二十(前…

183.少陰病 320条 大承気湯

【三二〇条】 少陰病、得之二三日、口燥咽乾者、急下之、宜大承氣湯。方十九。 少陰病、之を得て二、三日、口燥(かわ)き咽(のど)乾く者は、急に之を下す。大承氣湯に宜し。方十九。 少陰病となって2・3日後に、口と咽が乾いてくるようだと、大承気湯で急…

182.少陰病 319条 猪苓湯

【三一九条】 少陰病、下利六七日、欬而嘔、渴、心煩、不得眠者、猪苓湯主之。方十八。 少陰病、下利すること六、七日、欬して嘔し、渴し、心煩して眠ることを得ざる者は、猪苓湯之を主る。方十八。 少陰病で6・7日も下利が続いて、果たして熱証の猪苓湯にな…

181.少陰病 318条 四逆散

【三一八条】 少陰病、四逆、其人或欬、或悸、或小便不利、或腹中痛、或泄利下重者、四逆散主之。方十七。 少陰病、四逆し、其の人或は欬(がい)し、或は悸(き)し、或は小便不利し、或は腹中痛み、或は泄利(せつり)下重(げじゅう)する者は、四逆散之…

180.少陰病 316・317条 真武湯・通脈四逆湯

【三一六条】 少陰病、二三日不已、至四五日、腹痛、小便不利、四肢沈重疼痛、自下利者、此為有水氣。其人或欬、或小便利、或下利、或嘔者、真武湯主之。方十五。 少陰病、二、三日して已(や)まず、四、五日に至り、腹痛、小便不利、四肢沈重(ちんじゅう…

179.少陰病 315条 白通加猪胆汁湯

【三一五条】 少陰病、下利、脉微者、與白通湯。利不止、厥逆無脉、乾嘔、煩者、白通加猪膽汁湯主之。服湯、脉暴出者死、微續者生。白通加猪膽湯。方十四(白通湯用上方)。 少陰病、下利し、脉微の者は、白通湯を與う。利止まず、厥逆して脉無く、乾嘔(か…

4.金匱真言論篇第四

黄帝が問うて申された。 自然界に八風があり、人体の経脈に五風あるというのは、一体どういうことなのか。 岐伯がそれに対して、以下のように述べられました。 八風が邪を発して、経絡に侵入し、さらに五臓に伝わってしまうと、その邪気は病を生じてしまいま…

178.少陰病 314条 白通湯

【三一四条】 少陰病、下利、白通湯主之。方十三。 少陰病、下利(げり)するは、白通湯(はくつうとう)之を主る。方十三。 この条文、あまりに短すぎて病態がよく分かりません。 そこで後述しています方剤の中身を見てみますと、葱白、乾姜、生附子の三味…

177.少陰病 313条 半夏散及湯

【三一三条】 少陰病、咽中痛、半夏散及湯主之。方十二。 少陰病、咽中(いんちゅう)痛むは、半夏散(はんげさん)及び湯之を主る。方十二。 単純な方剤ですが、桂枝甘草湯というのがありましたね。 54.太陽病(中)64条 桂枝甘草湯ー心陽虚? 奔豚気の…

175.少陰病 311条 甘草湯・桔梗湯

【三一一条】 少陰病二三日、咽痛者、可與甘草湯。不差、與桔梗湯。十。 少陰病二、三日、咽痛む者は、甘草湯を與うべし。差(い)えざれば、桔梗湯(ききょうとう)を與う。十。 少陰病で咽痛する者には、甘草湯を与えてみて、治らなければ桔梗湯を与えてみ…

174.少陰病 310条 猪膚湯

【三一〇条】 少陰病、下利、咽痛、胸滿、心煩、猪膚湯主之。方九。 少陰病、下利し、咽(のど)痛み、胸滿し、心煩するは、猪膚湯(ちょふとう)之を主る。方九。 少陰病で下痢をし、咽痛と胸満、心煩と、主に上焦に症状が現れています。 この場合の下利は…

172.少陰病 306条~308条 桃花湯

【三〇六条】 少陰病、下利便膿血者、桃花湯主之。方六。 少陰病、下利して膿血(のうけつ)を便する者は、桃花湯(とうかとう)之を主る。方六。 【三〇七条】 少陰病、二三日至四五日、腹痛、小便不利、下利不止、便膿血者、桃花湯主之。七(用前第六方)…

活動報告ー6月 臨床医学講座

梅雨の中休み、日差しが清々しい天候となりました6月24日。 もうすっかり恒例の、大阪・南森町にあります大阪医療技術学園専門学校の教室をお借りしての臨床医学講座レポートです。 今年の『一の会』のテーマ。 「祝由」 「移精変気」 「言霊」 について、座…

171.少陰病 304条・305条 附子湯と真武湯

【三〇四条】 少陰病、得之一二日、口中和、其背惡寒者、當灸之、附子湯主之。方四。 少陰病、之を得て一、二日、口中和し、其の背惡寒する者は、當に之を灸すべし。附子湯之を主る。方四。 少陰病となって1・2日経過したところ、背中が悪寒するのだが、口内…

3生気通天論篇第三

黄帝が以下のように申された。 太古より万物の生命の根源は、天の気に通じているものである。 それはまた天の気も生命も、陰陽の変化が本であるからである。 天地の間は、東西南北の四方と、上下の合わせて六合の空間である。 この空間を満たしている気は、…

170.少陰病 黄連阿膠湯の病証

まずは<類聚方広義>の注釈から見て行きます。 「大病が差(い)えたる後、虚煩して眠を得ず、眼中疼痛し、懊憹す。梔子豉湯に類して症情は同じからずして久痢し、腹中熱痛し、心中煩にして眠を得ず、或は膿血便の者を治す」 「痘瘡内陷し、熱気熾盛し、咽…

168.少陰病 303条 黄連阿膠湯

【三〇三条】 少陰病、得之二三日以上、心中煩、不得臥、黄連阿膠湯主之。方三。 少陰病、之を得ること二、三日以上、心中煩して、臥(ふ)すことを得ざるは、黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)之を主る。方三。 条文の冒頭に「少陰病」とありますので、「…

168.少陰病 302条 麻黄甘草附子湯

【三〇二条】 少陰病、得之二三日、麻黄附子甘草湯微發汗。以二三日無證、故微發汗也。方二。 少陰病、之を得ること二、三日、麻黄附子甘草湯(まおうぶしかんぞうとう)にて微(すこ)しく汗を發す。二、三日證無きを以ての故に微しく汗を發するなり。方二…