ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

筆者 : 金澤秀光

181.少陰病 318条 四逆散

【三一八条】 少陰病、四逆、其人或欬、或悸、或小便不利、或腹中痛、或泄利下重者、四逆散主之。方十七。 少陰病、四逆し、其の人或は欬(がい)し、或は悸(き)し、或は小便不利し、或は腹中痛み、或は泄利(せつり)下重(げじゅう)する者は、四逆散之…

180.少陰病 316・317条 真武湯・通脈四逆湯

【三一六条】 少陰病、二三日不已、至四五日、腹痛、小便不利、四肢沈重疼痛、自下利者、此為有水氣。其人或欬、或小便利、或下利、或嘔者、真武湯主之。方十五。 少陰病、二、三日して已(や)まず、四、五日に至り、腹痛、小便不利、四肢沈重(ちんじゅう…

179.少陰病 315条 白通加猪胆汁湯

【三一五条】 少陰病、下利、脉微者、與白通湯。利不止、厥逆無脉、乾嘔、煩者、白通加猪膽汁湯主之。服湯、脉暴出者死、微續者生。白通加猪膽湯。方十四(白通湯用上方)。 少陰病、下利し、脉微の者は、白通湯を與う。利止まず、厥逆して脉無く、乾嘔(か…

4.金匱真言論篇第四

黄帝が問うて申された。 自然界に八風があり、人体の経脈に五風あるというのは、一体どういうことなのか。 岐伯がそれに対して、以下のように述べられました。 八風が邪を発して、経絡に侵入し、さらに五臓に伝わってしまうと、その邪気は病を生じてしまいま…

178.少陰病 314条 白通湯

【三一四条】 少陰病、下利、白通湯主之。方十三。 少陰病、下利(げり)するは、白通湯(はくつうとう)之を主る。方十三。 この条文、あまりに短すぎて病態がよく分かりません。 そこで後述しています方剤の中身を見てみますと、葱白、乾姜、生附子の三味…

177.少陰病 313条 半夏散及湯

【三一三条】 少陰病、咽中痛、半夏散及湯主之。方十二。 少陰病、咽中(いんちゅう)痛むは、半夏散(はんげさん)及び湯之を主る。方十二。 単純な方剤ですが、桂枝甘草湯というのがありましたね。 54.太陽病(中)64条 桂枝甘草湯ー心陽虚? 奔豚気の…

175.少陰病 311条 甘草湯・桔梗湯

【三一一条】 少陰病二三日、咽痛者、可與甘草湯。不差、與桔梗湯。十。 少陰病二、三日、咽痛む者は、甘草湯を與うべし。差(い)えざれば、桔梗湯(ききょうとう)を與う。十。 少陰病で咽痛する者には、甘草湯を与えてみて、治らなければ桔梗湯を与えてみ…

174.少陰病 310条 猪膚湯

【三一〇条】 少陰病、下利、咽痛、胸滿、心煩、猪膚湯主之。方九。 少陰病、下利し、咽(のど)痛み、胸滿し、心煩するは、猪膚湯(ちょふとう)之を主る。方九。 少陰病で下痢をし、咽痛と胸満、心煩と、主に上焦に症状が現れています。 この場合の下利は…

172.少陰病 306条~308条 桃花湯

【三〇六条】 少陰病、下利便膿血者、桃花湯主之。方六。 少陰病、下利して膿血(のうけつ)を便する者は、桃花湯(とうかとう)之を主る。方六。 【三〇七条】 少陰病、二三日至四五日、腹痛、小便不利、下利不止、便膿血者、桃花湯主之。七(用前第六方)…

活動報告ー6月 臨床医学講座

梅雨の中休み、日差しが清々しい天候となりました6月24日。 もうすっかり恒例の、大阪・南森町にあります大阪医療技術学園専門学校の教室をお借りしての臨床医学講座レポートです。 今年の『一の会』のテーマ。 「祝由」 「移精変気」 「言霊」 について、座…

171.少陰病 304条・305条 附子湯と真武湯

【三〇四条】 少陰病、得之一二日、口中和、其背惡寒者、當灸之、附子湯主之。方四。 少陰病、之を得て一、二日、口中和し、其の背惡寒する者は、當に之を灸すべし。附子湯之を主る。方四。 少陰病となって1・2日経過したところ、背中が悪寒するのだが、口内…

3生気通天論篇第三

黄帝が以下のように申された。 太古より万物の生命の根源は、天の気に通じているものである。 それはまた天の気も生命も、陰陽の変化が本であるからである。 天地の間は、東西南北の四方と、上下の合わせて六合の空間である。 この空間を満たしている気は、…

170.少陰病 黄連阿膠湯の病証

まずは<類聚方広義>の注釈から見て行きます。 「大病が差(い)えたる後、虚煩して眠を得ず、眼中疼痛し、懊憹す。梔子豉湯に類して症情は同じからずして久痢し、腹中熱痛し、心中煩にして眠を得ず、或は膿血便の者を治す」 「痘瘡内陷し、熱気熾盛し、咽…

168.少陰病 303条 黄連阿膠湯

【三〇三条】 少陰病、得之二三日以上、心中煩、不得臥、黄連阿膠湯主之。方三。 少陰病、之を得ること二、三日以上、心中煩して、臥(ふ)すことを得ざるは、黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)之を主る。方三。 条文の冒頭に「少陰病」とありますので、「…

168.少陰病 302条 麻黄甘草附子湯

【三〇二条】 少陰病、得之二三日、麻黄附子甘草湯微發汗。以二三日無證、故微發汗也。方二。 少陰病、之を得ること二、三日、麻黄附子甘草湯(まおうぶしかんぞうとう)にて微(すこ)しく汗を發す。二、三日證無きを以ての故に微しく汗を發するなり。方二…

167.少陰病 301条 麻黄附子細辛湯

【三〇一条】 少陰病始得之、反發熱、脉沈者、麻黄細辛附子湯主之。方一。 少陰病始めて之を得て、反って發熱し、脉沈の者は、麻黄細辛附子湯(まおうさいしんぶしとう)之を主る。方一。 この条文、短いので病態が今ひとつ掴み切れません。 そもそも、少陰…

166.少陰病 282条 少陰病形悉備

【二八二条】 少陰病、欲吐不吐、心煩但欲寐、五六日自利而渴者、屬少陰也。虛故引水自救。 若小便色白者、少陰病形悉具。小便白者、以下焦虛有寒、不能制水、故令色白也。 少陰病、吐せんと欲して吐せず、心煩し但だ寐(いね)んと欲し、五、六日自利して渴…

165.少陰病 281条 少陰病の綱領

【二八一条】 少陰之為病、脉微細、但欲寐也。 少陰の病為(た)るや、脉微細、但(た)だ寐(いね)んと欲するなり。 少陰病の病は、脈が微細で、ただ横になって寝たがるものである。 意訳が必要ないくらい簡単な内容です。 これまで太陽病から、ずっと条文…

164.太陰病 279条 桂枝加芍薬湯 桂枝加大黄湯

【二七九条】 本太陽病、醫反下之、因爾腹滿時痛者、屬太陰也、桂枝加芍藥湯主之。大實痛者、桂枝加大黄湯主之。三。 本(もと)太陽病、醫反って之を下し、爾(そ)れに因りて腹滿し、時に痛む者は、太陰に屬するなり。桂枝加芍藥湯(けいしかしゃくやくと…

163.太陰病 277条 宜四逆輩

【二七七条】 自利、不渴者、屬太陰、以其藏有寒故也、當温之。宜服四逆輩。二。 自利して、渴せざる者は、太陰に屬す。其の藏に寒有るを以ての故なり。當に之を温むべし。四逆輩(しぎゃくはい)を服すに宜し。二。 下痢をしても、口渇が無いのは、臓に寒が…

162.太陰病 276条 宜桂枝湯

【二七六条】 太陰病、脉浮者、可發汗、宜桂枝湯。方一。 太陰病、脉浮の者は、汗を發すべし、桂枝湯に宜し。方一。 太陰病篇に、なぜ桂枝湯なのでしょうか。 桂枝湯は、発表剤でした。 5.太陽病(上)2・3条 中風と傷寒症状の意味 しかも冒頭に「太陰病…

161.太陰病 273条~275条 太陰病の綱領

【二七三条】 太陰之為病、腹滿而吐、食不下、自利益甚、時腹自痛。若下之、必胸下結鞕。 太陰の病為(た)るや、腹滿して吐し、食下らず、自利(じり)益々甚だしく、時に腹自ら痛む。若し之を下せば、必ず胸下結鞕(けっこう)す。 いよいよ太陰病に入って…

160.少陽病 263条~272条 少陽病の綱領から最終条まで。

【二六三条】 少陽之為病、口苦、咽乾、目眩也。 少陽の病為(た)る、口苦(にが)く、咽(のど)乾き、目眩(くるめ)くなり。 いよいよ少陽病に入って参りました。 この263条は、少陽病の綱領です。 まずはこの条文、心下季肋部に鬱熱があるので口内が苦…

159.陽明病 262条 発黄 麻黄連軺赤小豆湯

【二六二条条】 傷寒瘀熱在裏、身必黄、麻黄連軺赤小豆湯主之。方四十四。 傷寒瘀熱裏に在り、身必ず黄す、麻黄連軺赤小豆湯(まおうれんしょうせきしょうずとう)之を主る。方四十四。 この条文も短いので、今ひとつ病態が見えて来ません。 例によって新た…

活動報告ー6月基礎講座

6/10、梅雨入り宣言が出た直後の大阪。幸い、降雨は免れ、曇天の中開催させていただきました「鍼道 一の会」東洋基礎医学講座のレポートです。 台風接近の影響もあったのか湿気が満載のこの日、金澤・大上ともに朝から忘れ物が続出! …「湿邪」の仕業?って…

158.陽明病 261条 梔子檗皮湯

【二六一条】 傷寒身黄發熱、梔子檗皮湯主之。方四十三。 傷寒、身黄にして發熱するは、梔子檗皮湯(ししはくひとう)之を主る。方四十三。 260条に引き続いての黄疸です。 260条と異なる所は、発熱している点だけですが、茵蔯蒿湯証との鑑別点が分かりませ…

157.陽明病 260条 橘子色 茵蔯蒿湯

【二六〇条】 傷寒七八日、身黄如橘子色、小便不利、腹微滿者、茵蔯蒿湯主之。四十二(用前第二十三方)。 傷寒七、八日、身黄(おう)なること橘子(きっし)の色の如く、小便不利し、腹微滿する者は、茵蔯蒿湯之を主る。四十二(前の第二十三方を用う)。 …

156.陽明病 256条 脉滑数 宜大承気湯

【二五六条】 陽明少陽合病、必下利。其脉不負者、為順也。負者、失也。互相剋賊、名為負也。脉滑而數者、有宿食也、當下之、宜大承氣湯。四十(用前第二方)。 陽明と少陽の合病、必ず下利す。其の脉負ならざる者は、順と為すなり。負の者は、失なり。互い…

155.陽明病 252条~255条 晴不和 宜大承気湯

【二五二条】 傷寒六七日、目中不了了、睛不和、無表裏證、大便難、身微熱者、此為實也。急下之、宜大承氣湯。三十六(用前第二方)。 傷寒六、七日、目中了了(りょうりょう)たらず、睛和(せいわ)せず、表裏の證無く、大便難く、身微熱する者は、此れを…

154.陽明病 248・249条 蒸蒸発熱 調胃承気湯

【二四八条】 太陽病三日、發汗不解、蒸蒸發熱者、屬胃也、調胃承氣湯主之。三十二(用前第一方)。 太陽病三日、發汗して解せず、蒸蒸(じょうじょう)として發熱する者は、胃に屬するなり。調胃承氣湯之を主る。三十二(前の第一方を用う)。 【二四九条】…