陰陽論
花火の頃を思い出す・・・ 存在に対して陰陽は便宜上、可分して認識するが、実際的には不可分であり不離決である。 例えば、太極としてみれば人類は消長を繰り返しながら増減している。陰陽両儀を可分してみれば、個々の人間は産み育て、そして死んでいく。 …
寒気の中の花 つつましくとも陽気が盛ん(平衡) 一個の物体は、形=物質と気=非物質で成り立っている。(互根) 明るさはロウが熱せられ気化し、炎となって陰陽の交流が持続している姿である。図 10 人体においては、気血が熱とロウに相当し、明るさは生…
ひそやかに・・・ いよいよ寒気到来 ⑤転化・逆転 陰陽の消長・盛衰のところで述べたように、陰陽は、互いに一対となりながら反比例的に盛衰を繰り返す。 転化には、方向性と性質・状態の変化の二つがある。またその転化を起こすポイントは極まるということで…
うっすらとしたピンクが、つつましい・・・ ④ 平衡・循環 陽は陰を求め、陰は陽を求め、互いに求め合って自ずから平衡をとろうとする。 陰陽の消長は、平衡という性質があるがゆえに、循環するのである。 人間もまた、陽=男と陰=女は互いに求め合い、陰陽…
芽を出し、花咲き、枯れて散る・・・そしてまた芽を出し・・・・ ③消長・盛衰 陰陽の消長とは、陽が増えると陰が減り(図3)、陰が増えると陽が減る(図4)というように相対的に盛衰する関係を認識する方法である。 陰陽は、互いに一対となりながら反比例…
燃えているようだが、なぜか落ち着く色合い ② 可分・相対性 陰陽両義に分けた後、認識の必要度に応じて「陽中の陽」「陽中の陰」「陰中の陰」「陰中の陽」など必要に応じて分割し、理論上では無限に分割することが可能である。<図4> 図 4 表現を変えると、…
さざんか・・・寒気盛んな時期に咲くことができるのは、陽気が盛んであるため日常的に、陰陽を用いて事象を見る目を培うのが肝要 3.太極陰陽の多面性 太極を立てるには、 ①二分化・属性 ②可分・相対性 ③消長・盛衰 ④平衡・循環 ⑤転化・逆転 ⑥互根・資生 ⑦…
冬寒さに負けないひたむきな山茶花(サザンカ) 2.軸(点・中心)と定位 図3-太極 陰陽両儀 陰陽論は、単純なモデルでありながら難解とされているのは、 軸をどこに立て、陰陽を論じているかという点である。 ここをしっかりと理解すれば、かなり有意に…
冬空に燃えている木の葉 1.無極と太極 無極とは、一元論であり、上下も、中心も軸も無い宇宙そのもの。 認識される以前を「混沌」=無極であるとし、一円で表現される。 図1 一切の観念を用いず、あるがまま宇宙と一体=未分化の状態である。 そして混沌…
冬 至りて至らざるを不及と謂う 於:新檜尾台公園 陰陽論は、主に古代中国大陸で起こった哲学を構成する中心的認識論で、起源はよくわかっていないようである。 しかしこの陰陽論は、道家や易学に取り入れられ、様々に変化する自然界の神羅万象の中から一定…