ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

プロとアマ、一流と二流の違い

 太極から申しましょう。

 プロとアマの違いは、継続時間にあります。

 プロは、それを職業としている訳ですから、毎日毎日朝から晩までそれをやり続けている訳です。

 好きこそ物の上手なれ。

 確かに、アマであってもプロ顔負けの人はおられます。アマからプロへの転向は、やはり、職業としてそれに没頭する時間を設けるということです。


 では、一流と二流の違いはどこにあるのか。

 魂が入っているかどうかです。

 『魂は感動を志向する』とは僕の信条である訳ですが、一言で言えば魂の志向に沿っているかどうか。

 そもそも職業・仕事というのは、自分を表現するいわば自己表現の形態・方法な訳です。

 お金のため、生活のためというのは本来二義的である訳です。後からついてくるものです。


 ちなみに、金のため、生活のためとして選んだ職業は、三流にももとる。

 なぜなら、金にならないと分かったら、志を曲げ、節を折り、簡単に辞めてしまうからです。

 古方派の大家、吉益東洞(1702-1773)が岡山から京都に出てきた時、張子の虎を作る内職をしながらでも、勤勉に医学に励んでいるのに、あまりに貧困であることの苦言を八坂神社の神様に呈したという逸話が残っています。つまり、神様に堂々と文句を言った訳です。

 その後、山脇東洋に見いだされて、その実力をいかんなく発揮することになる訳ですが。



 如何に人の役に立つか。

 如何に人に喜んでもらえるか。

 如何に人に幸せになってもらうか。

 これが本来の魂の志向です。


 人の役に立って、喜んでもらえて、幸せになってもらいたいと願う勤勉さの先に、自らもまた存在の喜びと幸福感と、それを支える確かな思想と技術が身につくものです。


 自分の身を立てたいと願うなら、まず人の身を立てよ。


 我々医療人は、このことが、ことに明確になる職業であります。