読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

性を養う(6)行止第六

 養性篇第六は、立ち居振る舞いについて、千金方と養生志から引用しています。

千金方には
「人には4つの正すべき行動がある。正しく歩き、正しく坐り、正しく立ち、正しい言葉を使うことである。空腹時にはじっと止まり、満腹したら歩くようにすること」

又云う
「歩いたり、立ったり、坐ったりする際には、太陽や月を背にしてはいけない」

又云う
「寒いときには結跏趺坐し、温かいときには脚をゆったりと伸ばして寝る事。大全と坐るときは両足を八字に組むと良い、冷えなくなり、五痔を癒す」

又云う
「外出の際に馬に乗ったら振り返ってはいけない。振り返ると神がその人から去る」

養生志には
「朝起きたとき、腕を膝の上に交差して坐ってはいけない。凶事が起きる」

文化的に異なって来た現代では、馬に乗ることや結跏趺坐することはほとんどないので、これを感得することはできないが、四正については年を経たからこそ分かる事であり、生長壮老死の中でも生長壮の過程の人には分からない事であるので、どうにか伝えられると良いと思われます。

原文及び書き下し文

 千金方云、凡人有四正。行正、坐正、立正、言正。飢須止、飽須行。
 千金方に云う、凡そ人に四正あり。行正、坐正、立正、言正なり。飢えて須らく止まるべく、飽けば須らく行むべし。

 又云、凡行立坐勿背日月。
 又云、凡そ行、立、坐には日月を背にする勿かれ。

 又云、寒跏趺坐、暖舒脚眠。峻坐以両足作八字。去冷治五痔病。
 又云う、寒には跏趺して坐し、暖には脚を舒べて眠れ。峻坐は両足を以て八字を作せ。冷を去り、五痔の病を治す。

 又云、或行及乗馬不用廻顧。廻顧則神去人。
 又云う、或いは行くに乗馬に及べば廻顧するを用いざれ。廻顧すれば、則ち神人を去る。

 養生志云、旦起勿交臂膝上坐、凶。
養生志に云う、旦起きて臂を膝上に交えて坐す勿かれ、凶なり。

一の会