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ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

2015年度「一の会・東洋基礎医学講座(第4回)」活動報告 2015.7.12

梅雨はもう明けたのでしょうか。大阪は本格的に暑くなってまいりました。

7/12(日)に行われました、今年度第4回目の『一の会・東洋 基礎 医学講座』について、スタッフ大上がレポートいたします。

永松副代表による「東洋身体学」



1限目:中医学から学ぶ東洋医学用語
 『臓について(1)』
稲垣学術部長


稲垣順也 先生


「陰陽五行で人体を考える①」


 前回までの講義では、陰陽論・五行説という概念を人体に適用していく際の総論的なお話が中心でした。

 今回からは各論に入っていきます。

 まずは「五臓」について。

 肝・心・脾・肺・腎それぞれの働きが「中医学理論」においてどのように定義されているのかについて、先生の見解を交えながらお話し下さいました。

 ”基礎”講座ということで、用意してくださった資料もなるべく平易な言葉で、それぞれの臓の働きがイメージしやすいように記述されています。

 言葉と定義を覚えることも大切ですが、自分なりのイメージを膨らませて行くことが肝要です。

 東洋医学用語を使って日常会話ができ、ジョークを飛ばしたりすることができると、とっても楽しいですよ。





2限目:経絡学
『胃・脾経流注 / 陰陽五行論と経絡の関係 』
西岡講師

足陽明・経筋は非常に複雑です!


 まずは前回(手陽明大腸経)のポイントを復習した後、持越しとなっていた「陰陽五行論と経絡の関係」について。

 陰陽・五行という概念が生まれた背景と、経穴・経絡という概念が発展してきた事との関連性について、先生の見解を述べられました。

 そして今回のテーマである「足陽明胃経」「足太陰脾経」について。

 正経・経別・経筋・絡脉の流注を解説していただきました。

 先生曰く、「去年も講義したのですが、こんなに難しかったとは…」と。

 学びの過程では、深めれば深めるほどに難しく感じる部分があること。
 また、どのような部分でつまずきやすいのか。

 西岡先生の講義では、そういったことについても開示・シェアしてくださっています。

 代表をはじめ他の先生方のフォローもあります。

 受講生の皆さんには、自分一人で理解できないことはどんどん質問などをして、学びの幅を広げていかれることを願っています。





3限目:傷寒論から学ぶ六経病

 『太陽中風証について』

稲垣学術部長

中医学では「傷寒論」は解けない

 前回に引き続き、『太陽病』の中の「太陽中風証」について。

 太陽中風証の病態と治療法、また病態を理解するために「傷寒雑病論」よりいくつかの条文と方剤・生薬を挙げて解説していただきました。

 さらに、鍼灸治療をするならばどのような治療が相応しいのか、どのような治療をすると誤治(壊病)となるのかについても触れられました。

 稲垣先生の傷寒論講義では、中医学理論をある程度踏まえつつも、そこから離れます。

 先生曰く、「中医学に傷寒論のエッセンスは入っていない」と。

要点は、
 ・中医理論に固執せず、太極的な観点が必要 (四診を重視)
 ・行間を読む(省略されている文言を読み取る)能力が必要

であると筆者は感じました。

 後の金澤代表の講義にもありましたが、傷寒論の記述は非常に簡略化されています。

 行間を読むような応用力は一朝一夕で身につくものではありませんが、コツコツと基礎を積み重ね、目標をしっかりと見定めて学び続ける中で、徐々に開いてくるのだと思います。





4限目:臨床実技―基礎理論と実技
『夏の養生指導と七情を読む』
金澤代表

鍼で治そうと思うな

 治療者たるもの、自分の健康管理が出来ていなければ、人の身体を治療することはできません。

 自分の身体の状態を見極め、きちんと養生ができること。

 「医は病まず」を自ら実践し、治療技術を追求するだけでなく、いかに「病まない身体」を作っていくかの道を示すことが出来ること。それが治療者であると述べられました。

今回は講義内容を若干変更し、時事講義となりました。

 先の稲垣先生の講義を受けての傷寒論に関する話題では、臨床例を交え、重要なポイントが数々示されました。

 筆者が感じたこととして、非常に重要な内容が話されているのですが、基礎講座としては難度の高い専門用語が随所に使われていたことから、皆さんが理解できただろうかと、すこし心配になりました。

 是非、代表の話す言葉の意味を理解し飲み込んで頂きたい、さらにはその行間を読んで頂きたいなと思います。




5限目:東洋身体学基礎
『治療家の体作り』
永松副代表

力を抜いたほうが強い


 導入部分では、先の西岡先生の講義を受けて、「易」の観点から若干の補足をしていただきました。

 「陳氏太極拳図説序」の紹介に続いて、前回も行いました「定歩推手」について。

 一通り説明の後、実技に入ります。

 ・自分の力を抜きながらも、間合い・間が抜けていないかを確認する。
 ・相手と調和しながら、互いに少しだけ相手の中に入る。

 色々な相手と相対し、調和したり突き崩したり、崩されたりを繰り返しながら、自分の「気」の置きどころをつかみ、相手の「気」を捉える練習を行いました。
















次回、『一の会・東洋 臨床 医学講座』は7/26 (日)です。
(「養生講座」は7/25 (土)に行います。)

『一の会・東洋医学講座』の今後の予定はこちらへ→【2015年度 一の会・東洋医学講座


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