ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

活動報告ー6月臨床講座

 すっかり梅雨模様となりました6月26日(日)、『鍼道 一の会』第3回臨床講座を行いました。

 今回は、望診術の中から 顔面の気色診と舌診を取り上げ、基礎的な解説と実技を行いました。

 冒頭は大阪医専 東洋医学部・鍼灸学科 教員の江見木綿子先生による、顔面部の臓腑配当と、顔面に現れる青・赤・黄・白・黒の五色の意味についての解説。

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 学生さんや初学の方は、まずは暗記ですね。

 ところが実際の臨床では、青なら青といったはっきりとした色がいつもあらわれるということはありません

 なんとなく青といった感じで、さらに黄が合わさって なんとなく黄緑に見えることもあり、それこそ術者の主観に左右されます。

 

 気色診においてのスタンダードな色の組み合わせと その意味することを、稻垣学術部長が講義してくれました。

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 初学の方にとっては、このあたりでもうすでにいっぱいいっぱいだったと思います。

 ここから経年者に向けて、少しだけ筆者金澤も講義に参加させていただきました。

 

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 ここでも易の考えは生きています。

 まず太極として、立位・座位から臥位になることで現れる顔の表情と色の変化を診ます。

 そして顔全体の印象と気色の浮沈を診て、次第に細部に至り、そしてまた太極に戻ります。

 そこで、もし自分が得た顔面気色の情報が正しければ、舌・脈・背部兪穴・・・も、このようになっているはずと予測し、他の診法と関連付けながら認識を深め、病理機序をイメージしつつ最終的に補瀉に絞り込んで一鍼を下します。

 

 ここに至るには、基礎医学が十分こなれていることが必須となります。

 

 そしていよいよ実習です。

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 まず光源下での色を確認し、その後、光を少し遮って現れる色を観察します。

 筆者金澤の治療所では、ダウンライトを設置しているので、顔面の気色診はずいぶん楽に行えます。

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 そして経穴に触れる・鍼をかざす、鍼を皮膚に軽く接触させる。

 いずれも、的さえ当たっていればダイナミックに気色の変化が現れることをみんなで確認しました。

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 加えて「鍼で治すことができるのならば、悪化させることもできる」ことを、実際にやってみました。

 被験者は、即座に息苦しいと訴えましたが、意図的にやっているので すぐに元に戻せます。

 

 

 そして最後は 治療家の身体作り『身体学』

 今回は、受講生の尾関克哉先生が<声を大にして伝えたい、心と体の根っこの話と題して、講義とそれに基づいたエクササイズをご指導くださいました。

 尾関先生は、中学校の元体育教師であり、現在は「健志堂」院長、また [JCCA]一般財団法人 日本コアコンディショニング協会 A級講師をも務めておられます。

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 筆者金澤が驚いたのは、子供の運動機能に起きている危機的状況です。

 そうなんだ!って感じです。

 例えば、

 ・足の裏を地につけてしゃがむことができない。結果、和式トイレで用を足せない。

 とか、

 ・転んだ時に とっさに手をつくことができず顔面を打ってしまう。

 

 など、バランス感覚・柔軟性・反射神経が著しく低下している子供がどんどん増えているそうです。

 

 特に興味を引いたのは、心の社会性と身体機能の発達は連動している点で、これを図示しながら見事に解説してくださいました。


 先生の話し方には説得力があり、その内容にあっという間に引き込まれてしまいました。さすが、元教師。プロですね。

 

 そして体のコアを取り戻す「コアコンディショニング」のエクササイズ。

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 まずは自分自身の身体感覚を事前確認。

 

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 そして古賀晴美コーチをモデルに、エクササイズの指導。

  「一の会」では、はる&ゼッキーと称されていまして、絶妙の息の合いよう。

 

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 ストレッチポールを使い、恥骨、尾骨、坐骨を結ぶ「菱形」を呼吸とともに意識しながら、肩甲骨を動かすエクササイズ。

 

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 永松周二先生と筆者。いや~、グラウンディング感覚ばっちりですね~!と、にこやかに。


 ほんと、丹田と会陰の身体感覚ばっちりでした。

 尾関先生、古賀コーチ、ありがとうございました!

 

 エクササイズで使用しましたストレッチポール、購入することにしました。
 手元に参りましたら、またご紹介いたします。

 

 次回『鍼道 一の会』基礎講座は7月9日。臨床講座は7月23日です。

 

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