ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

2. 太陽病(上)1~3 条(2)中風証と傷寒証

【一条】
太陽之為病、脉浮、頭項強痛而惡寒。
太陽の病為(た)るや、脉浮、頭項強痛して惡寒す。
【二条】
太陽病、發熱、汗出、惡風、脉緩者、名為中風。
太陽病、發熱(ほつねつ)、汗出で、惡風し、脉緩(かん)なる者は、名づけて中風と為(な)す。
【三条】
太陽病、或已發熱、或未發熱、必惡寒、體痛、嘔逆、脉陰陽倶緊者、名為傷寒。
太陽病、或いは已(すで)に發熱し、或いは未(いまだ)發熱せずとも、必ず惡寒し、體痛(たいつう)、嘔逆(おうぎゃく)、脉陰陽倶(とも)に緊なる者は、名づけて傷寒と為す。


 前回、1 条についてはすでに解説いたしました。

 今回は、2条と3条です。

 
 2 条と 3 条の冒頭に「太陽病」と書かれています。
 これはすでに第1条が省略されているのです。
 つまり、2 条は、

 「1 条の脉浮、頭項強痛而惡寒 + 2 条の發熱、汗出、惡風、脉緩者、名為中風」

 となります。

 1 条の太陽病=頭項強痛而惡寒+2 条の発熱し、自汗があって悪風がして、脈浮緩の時は、広義の傷寒の中の「中風証」なのですよ、と言ってるのですね。


 2 条も同じく 1 条の太陽病=頭項強痛而惡寒+3 条のすでに発汗している者もあれば、そうでない者もいる。

 しかし必ず悪寒がして体中が痛んで、嘔気(おうき=吐き気)がし、脈の陰陽が浮緊であれば、広義の傷寒の中の狭義の「傷寒証」なのですよ、と言っています。

 これから以後の条文の冒頭に「傷寒」と述べた後に条文が続く場合があります。
 その条文から広義と狭義のどちらの「傷寒」であるのかを察する必要があります。

 親切に書いてくれていません。
 そこは「尋ねて」いかなくてはなりません。
 さてみなさま、2 条と 3 条を読み比べて、病態として、どこがどのように違うのでしょう。
 まずはご自身でしっかり読み比べて、色々と想像してみてくださいね。

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