ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

活動報告ー1月基礎講座

 歳が明け、新たな気持ちで今年最初の基礎講座を行いました。

 学生の皆さんは試験中ということもあり、今回は欠席者が目立ちましたが、新しい内容が盛りだくさんとなりました。

 

 まずは斬り込み隊長を買って出てくださる、副代表の永松周二先生による易学講義から。

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 今回は十干十二支と支合・干合について非常に示唆的な内容でした。

 十干と十二支を用いて、空間と時間を認識し、併せて時空的に人体を認識しようという試みです。

 また、かねてより筆者金澤が疑問として持ち続けていました、難経六十四難を理解する手がかりも頂きました。

 「陰井木.陽井金.・・・」という下りです。

 なぜ陰経の井穴が木で陽経の井穴が金なのか?という疑問です。

 これは易占では干合として明確になっていることだと教示して頂きました。

 まだまだ学ぶことがたくさん感じられるのは、幸せなことです。

 

 続きましては同じ易学の話題として、今年度入会されました高橋佑輔先生に特別講義をしていただきました。

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 ご自身が興味を持って勉強されてきた易学と心理学を併せて、温めて来られたことを開示してくださいました。

 

 導入部分では先天八卦と後天八卦、「河図・洛書」の成り立ちからその内容に至るまでを。

 そしてメインとなります「易の中で生きた心理学者」

 心理学の三大巨匠とされるフロイト、ユング、アドラーについて、名前は聞いたことがあっても、この三名の関係性や考え方の焦点などについては、知らない方がほとんどだと思います。そこを非常にわかりやすく解説してくださいました。

 

 そしてその中のユング氏と「易経」とのかかわりについて、非常に興味深いお話を聞かせていただくことが出来ました。

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 詳細は割愛させていただきますが、心と体は「ひとつ」であり、身体症状と七情の関係性を重視する「一の会」にとって、弾みがつくような講義をしていただき、高橋先生ありがとうございました!

 

 そして午後からは「奇經八脉について」

 江見木綿子先生(大阪医専 東洋医学部・鍼灸学科教員)による講義。

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 今回は、陰陽蹻脉および帯脉についてさらりと解説して頂きました。

 漢文の一字一字を丁寧に読み下すスタイルは、初学の方々には大変好評です。

 途中、金澤も講義に参加させて頂き、みなさまと一緒に考察を進めました。

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 「一の会」では、すでに常識とされていることに対して、なぜそうなんだろうかと考え、明らかにしていくことを大切にしています。

 奇經八脉でしたら、八宗穴。

 なぜこのペア穴なのか?その意味は?・・・と深く追及することで観えてくる「気」の構造があります。

 同じ経穴を扱うにも、術者にその認識があるのと無いのとでは、はっきりと結果の違いに現れてくることをお伝えしました。

 来月はいよいよ奇經八脉を時空的概念で捉えれば、どうなるのか?総まとめの講義となる予定です!

 

 そして最後は「陰陽と五行で病を考える」

 稻垣座長による講義です。

 資料作成に相当な時間をかけたのだろうと感じていたのですが、当日は資料をほとんど使わずディスカッション形式で講義を進められました。

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 (この写真、ナイスショットでしょう?)

 講義そのものを楽しんでいる感じがお伝えできればと思います。

 

 今回の山場は、鍼を施す際に何を認識するのか

 さらに、鍼が作用するのは、術者の意図(意念)よりもむしろ鍼を受ける側の身体の状態・状況こそが大きいのではないかと言った、鍼治療の根幹部分に関わる話題でした。

 

 金澤自身は意念を多用しますが、稻垣先生はむしろその意念が鍼を受ける側にとって、回復を妨げることになる場合もある、との持論を展開。

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 そしてまた金澤・永松先生の意見も交え、講義は一時混沌と?・・・なりかけましたが、最後はやはり稻垣座長がきっちりと締めくくってくれました!

 

 参加者の方からは、三者三様の在り方、各先生方の価値観に触れることが出来て、大変よかったとの声を頂いております。

 

 当「鍼道 一の会」においては、すべては太極陰陽の道に法ってさえいれば良いのです。その上で、皆様それぞれの個性が十分に発揮されることが、当会理念の大きな柱のひとつです。

 

 次回、『鍼道 一の会』臨床医学講座は1月28日(日)。大阪・南森町の大阪医療技術学園専門学校実技室をお借りして、開催させていただきます。

 
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