ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

2018年度の東洋医学講座を前にして

 

『鍼道 一の会』の「学術部長」改め「座長」の稻垣順也です。

皆様、こちらではどうもお久しぶりです。

2018年度が各方面で始まってきておりますが、皆様は今年度をどのように過ごしたいとお思いでしょうか。

 

『鍼道 一の会』の昨年度のテーマは、「心眼を開く」だったそうです。

「だったそうです」と書いたのは、実は僕は、一回一回の講座に集中するのに精一杯で、テーマのことはすっかり忘れていた(苦笑)からなんです。

テーマは、昨年度の初回講座で、代表から半ば唐突に発表されました。

youtu.be

これを聞いた時、素直な感想として、「僕には無理そうだなぁ」と思い、また、「そこを意識したら僕は一歩も動けなくなってしまうので、とにかく自分がすべきだと感じたことを一つ一つ丁寧に片付けていこう」と気を取り直したのを、今ではハッキリと思い出します。(動画では、余裕そうな顔に見えるかも……?)

なのに、その僕が、昨年度の最終講座で、「“こころ”は目や手指と同じように、診断のための道具に出来るんです」と語ることになりました。

blog.ichinokai.info

最終的にそこへ不時着したことに、我ながら驚いております。

今更ながら、ホッと一安心、というものです。

 

ところで、僕が「“こころ”を道具に出来る」という実感を得て、そのために必要なプロセスを多少なりとも検証できたのは、苦しい時ほど頻繁に通院してくださった患者さんのお陰なんです。

その人たちは、自身の苦しい内面を、僕に裁かれる可能性を恐れずに、包み隠さず表現し尽くしてくださいました。

勇気ある患者さんたちへの敬意と感謝をここに記しておきたいと思います。

 

さて、2018年度、果たして僕は何を達成することになるのでしょうね。

現在、個人的にテーマにしようかと思っているのは、“言霊を極める”というものです。

以前の僕は、鍼の在るべき姿を見極めるために、僕から発せられる鍼以外の影響力は極力排除したいと考えていました。

ですが、今は、鍼を効かせるためにこそ、鍼以外の影響力を自由に制御したいと望むようになっております。

そんな心構えで言葉というものを感じていると、言葉には、取りあえずは二種類の使い方が在るなと思ったのですね。

一つは、“こころ”を束縛するための使い方。「自分には無理そう」という言葉を、自分には無理という状況を固定化するために、自身への呪いのように使う方法。

もう一つは、“こころ”を自由にするための使い方。「自分には無理そう」という言葉を、自分には無理だと感じてしまった体験を忘れ去るために、エネルギーを放出するための容器として使う方法。

全く同じ言葉であっても、何らかのコツで、真逆の使い方が出来そうだなぁと改めて実感しました。

まさに“補瀉”ということなんでしょうねぇ。

この使い分けを意図的にやり続け、“言霊”でまずは自分を快適にし尽くしてみようか、というのが、今の僕のテーマになってきています。

とか書いておきながら、またすぐ忘れるかも知れないんですけど……。

 

それでは、今回は最後に、“固定化の言霊”の中のポジティブなものを載せて、結びとしたいと思います。

「皆様にとって、今年度が、どうぞ良いものとなりますように。」

 

 

2018年度の募集要項を以下のページで公開しておりますので、よろしければご覧ください。

www.iori-hermitage.jp