ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

活動報告ー4月 2018年度 基礎講座スタート

 先日4/15、あいにくの雨の中ではありましたが、今期も『鍼道 一の会』は新しい会員様をお迎えしてのスタートを切りました。

 

 午前中は、参加者の皆様の現時点での「終始」を順次ご披露して頂きました。

 「終始」というのは、易の考え方からの提案で、この道(鍼道)を志した動機=「始」と、これからの未来に向けて到達したい目標=「終」のことです。f:id:ichinokai-kanazawa:20180417091523j:plain

 この「終始」については、毎年みなさまと確認し合っているのですが、経年参加者の方は、年々この「終」が高くなってますのを、うれしく感じながらお聞きしていました。

 

 参加者の皆様それぞれ、様々な思いをお持ちでしたが、共通していることは、目の前の患者さんを良くしたい・楽にしてあげたいということでした。

 加えて、現時点ではそれができていない自分の至らなさに苦悩しておられる、その点も同じです。

 

 筆者は、仏道で言えばすでに皆さん菩薩道に入っておられると感じました。

 菩薩道というのは、人の苦悩に接して、自らも一緒に苦悩しながら共に幸せになる道を歩むことです。

 

 筆者個人の「終」=目標の方向性は、宗教を「幸せになるための人生哲学」と概念付けて、宗教という言葉に対する誤解を恐れず、宗教医学としての東洋医学の可能性を拡げていきたいと考えています。

 

 人の病苦は、単に肉体だけのものではありません。

 こころとからだとたましいは、分けることのできないひとつのものだからです。

 

 つい最近、筆者が改めて気づいたこと。

 肉体があるから意識があるのではなく、意識があるから肉体があると言う事です。

 「無限大の意識の中に有限の肉体が在る」

 「この意識こそが肉体を存在させている」

 東洋医学の『気一元』の世界からみると、上記のように観えるのは当然だと考えております。

 

 

 そして雨が上がりました午後からは、永松副代表による身体学。

 今回の最初は「推手」

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 ごく簡単な動作ですが、最初はなかなかうまくいきません。

 しかし慣れてくると、相手と組み合うことで、相手の精神状態、身体の重心の位置などを、手に取るように掴むことが出来るようになります。

 

 さらに臨床においては、患者さんへの近づき方、手の出し方・触れ方、刺鍼時の術者の気の重心の作り方など、応用無限なのです。

 この領域は、言葉を尽くしても語り切れるものではありません。

 体験を通じてのみお伝えすることが可能です。

 互いの身体を通じて感覚を楽しむこの推手、大いに盛り上がりました。

 

 

 そして引き続き永松副代表による「易学講義」

 易学は、自然界における森羅万象はもちろん、人の人生や身体における気の変化の「兆し」を捉えようとする学問です。

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 易学といえば占いを思い浮かべる方が多いですね。「当たるも八卦、当たらぬも八卦」という言葉があるように。

 本来、易学は単に占いのためのものではないのですが、あえて六十四卦の意味するところに親しむために、皆で硬貨を用いて卦を出してみました。

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 筆者は、八卦レベルでの理解しか持ち合わせていませんので、64卦は今年の課題にしたいと思います。^^;

 

 

 お次は、若手の中でも成長著しい江見木綿子講師による「時空と臓象経絡学」講義。

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  「一の会教科書」を用いて、初参加の方々に配慮したガイダンス的な内容と、今期の講義の流れを解説して下さいました。

 

 また今期後半に、奇経八脉を より臨床に応用するための講義を行う予定であると告知。

 江見先生ご自身が腑に落ちたことを、ご自分の言葉で語られますので、例年「分かりやすい」「イメージとして捉えやすい」など、受講者の方々から好評な声が多数届いています。

 年々、講義内容に深さ・厚みが増してきておられますので、会員の皆様、今期はさらに期待していてくださいね。

 

 そして稻垣座長による「一の会式・東洋医学理論」講義。

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 数年前に改定され、かなり分厚くなった「東洋医学概論」の教科書(鍼灸学校での教育に用いられているもの)について。

 その教科書が、これまでよりかなり中医学的な構成となっていることを指摘し、読み方・学び方や留意すべき点など、参加者の学生諸氏にも配慮した内容となりました。

 

「中医学的な人体観」と「一の会的な人体観」とは、表面的には共通する部分も多々あるのですが、根本的なところでは全く異なります。

 その根本的な違いとは、

 唯物論で構成された「中医学」 と、

 気一元で構成した「一の会」の医学 です。

 この違いは、実は天地の差ほど大きいのです。

 この点を混乱なく押さえて頂く配慮がされました。

 

 

 そして最後に再び、永松副代表による「身体学」

 普段から自分で行うことのできる「治療家の身体作り」がテーマです。

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 今期は「六字訣」を中心に、進めてくださるとのこと。

 ここで、永松流身体学の素晴らしい点を、金澤自身の体験として少し語らせていただききました。

 ★とにかく数多く治療しても疲れません。

 ★同じように刺鍼しても、効果が格段に上がります。自分でもびっくりするくらい。

 

 そのためには、今日この場だけのものにせず、家に持ち帰って日々意識的に行うこと、これに尽きます。

 と言う事で、初めから終わりまで、「終始」盛り上がった会場でした。^^

 

 

 次回、『鍼道 一の会』臨床医学講座は4月22日(日)。

(大阪・南森町の大阪医療技術学園専門学校実技室をお借りして、開催させていただきます。)

 
 『鍼道 一の会』は、随時入会を受け付けております。

 興味が湧いた、面白そう、ピン!と来た方、どうぞお問い合わせください。

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 『鍼道 一の会』 事務局 大上(おおがみ)まで

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