ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

118.太陽病(下)165条 大柴胡湯ー心中痞鞕

一六五条

傷寒發熱、汗出不解、心中痞、嘔吐而下利者、大柴胡湯主之。二十七(用前第四方)。

傷寒發熱、汗出でて解せず、心中痞鞕し、嘔吐して下利する者は、大柴胡湯之を主る。二十七(前の第四方を用う)。

 傷寒に罹って発熱、自汗したけれど表証が解けない。

 そればかりか心中が痞鞕して嘔吐と下利が現れた場合は、大柴胡湯証であるということですね。

 傷寒から少陽病に移行した病態なのは理解できるのですが、心中痞鞕はどこを切診すれば良いのか不明です。

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 腹証奇覧翼の図を観ますと、心下痞鞕の部位が胸にまで及んでいることが分かります。

 心下痞鞕と言えば、人参が主冶するところですが、大柴胡湯には配されていません。

 この場合の心下痞鞕は少陽枢機が激しくうっ滞しているケースで、しかもすでに下利しています。

 従って大柴胡湯去大黄で、場合によっては枳実や柴胡をさらに倍加しても良いかもしれません。

 この辺りは、自在に加減できるように病理を把握しておけば良いと思います。

 大柴胡湯証については、過去ブログで詳細に述べていますので、下記リンクで復習してくださればと思います。

80.太陽病(中)103条 大柴胡湯