ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

131.陽明病 207条 調胃承気湯 要鑑別

【二〇七条】

陽明病、不吐、不下、心煩者、可與調胃承氣湯。方一。

陽明病、吐さず、下さず、心煩する者は、調胃承氣湯を與うべし。方一。

  この条文は、前回180条を加味して読んで頂ければと思います。

 吐かない=少陽病ではない、下痢しない=少陰病でもない、そして胃家実で心煩が現れたら、調胃承気湯証ですよと述べています。

 ちなみに、心煩は小柴胡湯証や猪苓湯にも現れます。

 また梔子豉湯の心煩は、吐下の後に現れているので、虚煩でした。

 この条文は、やはり他の証と鑑別することを暗に求めているのだと思います。 

 調胃承気湯の方意に関しては、下記過去ブログですでに述べていますので、復習しておいて下さればと思います。

 33.太陽病(上)29条 疑似桂枝湯証と壊病(3)

〔調胃承氣湯方〕

甘草(二兩炙) 芒消(半升) 大黄(四兩清酒洗)

右三味、切、以水三升、煮二物至一升、去滓、内芒消。更上微火一二沸、温頓服之、以調胃氣。

甘草(二兩、炙る) 芒消(半升) 大黄(四兩、清酒もて洗う)

右三味、切り、水三升を以て、二物を煮て一升に至り、滓を去り、芒消を内れ。更に微火(びか)に上(の)せて一、二沸し、温めて之を頓服し、以て胃氣を調う。