ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

134.陽明病 213条 小承気湯

【二一三条】

陽明病、其人多汗、以津液外出、胃中燥、大便必鞕、鞕則讝語、小承氣湯主之。若一服讝語止者、更莫復服。五(用前第二方)。

陽明病、其の人汗多く、津液外に出で、胃中燥くを以て、大便必ず鞕す。鞕なれば則ち讝語す。小承氣湯之を主る。若し一服にて讝語止む者は、更に復た服することなかれ。五(用前第二方)。

  陽明病で、濈然(しゅうぜん)として発汗するのではなく「その人汗多し」とありますので、大承気湯の全身ぐっしょりとする濈然ほどの汗ではないことが分かります。

 しかしながら、悪熱するほどの発熱があるのですから、胃中が乾いて大便が堅くなるなることを示し、大便が堅くなると讝語が現れる点が注目されます。

 讝語とは、心神が熱に脅かされて訳の分からないことを口ばしる状態ですから、この場合の熱は中焦の実熱ですから、通腑することで清熱して治めるのですね。

 ですから、小承気湯を服用して快利を得た後に讝語が治まるのをひとつの節目として後服を止めると記しています。

 反対に、下痢が見られたのちも、発熱・讝語が治まらない場合は、後服を進めることになります。