ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

141.陽明病 225条 四逆湯と大承気湯

【二二五条】

脉浮而遲、表熱裏寒、下利清穀者、四逆湯主之。方十四。

脉浮にして遲、表熱し裏寒し、下利(げり)清穀する者は、四逆湯之を主る。方十四。

  陽明病篇に四逆湯証が記述されているのは、なぜなのでしょうか。

 ひとつには、これまで何度も触れてきましたように、四逆湯証にも高熱を発する場合があるからだと考えられます。

 鑑別診断に、過誤を来しやすいのでしょう。

 この条文の冒頭も脉遅ですので、大承気湯証と脉証は同じです。

 しかし、脈力なり手足の寒熱、大便秘訣と完穀下痢、腹診の有力無力、それに何より望診で陰陽虚実の鑑別は、容易に行えると思うのですが、いかがでしょうか。

 226条と227条は、条文と読み下し文のみです。

【二二六条】

若胃中虛冷、不能食者、飲水則噦。

若し胃中虛冷し、食すること能わざる者は、水を飲めば則ち噦(えっ)す。

【二二七条】

脉浮、發熱、口乾、鼻燥、能食者則衄。

脉浮、發熱、口乾き、鼻燥(かわ)き、能く食する者は、則ち衄(じく)す。