ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

157.陽明病 260条 橘子色 茵蔯蒿湯

【二六〇条】

傷寒七八日、身黄如橘子色、小便不利、腹微滿者、茵蔯蒿湯主之。四十二(用前第二十三方)。

傷寒七、八日、身黄(おう)なること橘子(きっし)の色の如く、小便不利し、腹微滿する者は、茵蔯蒿湯之を主る。四十二(前の第二十三方を用う)。

 傷寒に罹ってどのような経過をたどったのかは分かりませんが、7・8日が経過して裏に影響したのでしょう。

 身体が橘の実のような色になり、小便もあまり出なくなり、お腹も微満するようになったのは、茵蔯蒿湯証であるということです。

 橘の実とは、ミカン科の植物の実ですので、明るい黄色です。

 つまり陽黄ですね。

 ここで実証と判断できます。

 小便も、あまり出ないのですが、条文にはありませんが濃く赤黄色です。

 実熱証だからですね。

 236条でありましたように、激しい口渇があります。

 これは瘀熱によるものですね。

 そして多く飲水した割に小便不利ですから、内熱と痰飲が結んで湿熱となり、お腹もまた微満するようになります。

 加えて、汗が出たとしても首から上だけですので、肌表で湿熱がうっ滞するので発黄してしまうのですね。

 筆者は、16歳にこの状態を経験していまして、非常に身体が重だるく、あっさりとした食べ物以外口に入りませんでした。

 特に肉類は、臭いを嗅ぐだけで気分が悪かったのを記憶しています。

 小便も濃い赤黄色でした。

 重複するようですが、236条と併せて読んで頂ければと思います。

 147.陽明病 236条 茵蔯蒿湯