ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

183.少陰病 320条 大承気湯

【三二〇条】

少陰病、得之二三日、口燥咽乾者、急下之、宜大承氣湯。方十九。

少陰病、之を得て二、三日、口燥(かわ)き咽(のど)乾く者は、急に之を下す。大承氣湯に宜し。方十九。

 少陰病となって2・3日後に、口と咽が乾いてくるようだと、大承気湯で急いで下しなさいという意味ですね。

 少陰病で、大承気湯証になるものなのでしょうか。

 大塚敬節は、大承気湯と四逆湯は全く反対の薬方であるが、病人の上には紙一重の差として現れることがあると述べています。

 もし、そうであるならば、どのような病理機序で生じるのでしょうか。

 少陰病を腎陽虚衰と理解していたら、考えにくいことだと思います。

 少陰病は、はびこった水が腎陽を阻んで虚寒症状を現していると考えるなら、この病態は考えられなくもないと思います。

 つまり水に阻まれた陽気が鬱して熱化し、一転して燥屎を形成して大承気湯証となると。

 大塚敬節は、朝に大承気湯、夕に四逆湯を用いなければならない場合があると述べていますが、筆者には、臨床経験が無いのでこのようなケースがあるのだと記憶するに止めておきます。

 図は、大承気湯証と四逆湯証を並べてみました。

131.陽明病 208条 大承気湯と小承気湯

 

 

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