ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

198.厥陰病 374条 讝語・燥屎 宜小承気湯

【三七四条】

下利讝語者、有燥屎也、宜小承氣湯。方十五。

下利して讝語する者は、燥屎(そうし)有るなり、小承氣湯に宜し。方十五。

 下利をして讝語するのですから、この下痢も熱痢の範疇に入りますね。

 208条に「若腹大満して通ぜざる者は、小承気湯を与えるべし」とありますが、今回は下利をしています。

 陽明病の正証は、以下で復習して頂けたらと思います。

 131.陽明病 208条 大承気湯と小承気湯

 しかも大承気湯と小承気湯の鑑別のひとつに、大承気湯には燥屎が有り、小承気湯には無いはずでした。

 ですので、この条文そのものに錯簡なり誤りがあるように思われます。

 小承気湯を与えるべき人は、讝語して大便通ぜざる者。

 大承気湯は便秘して燥屎有りが一般的ですが、協熱下利や熱結傍流の下利がみられることもありました。

 ですので宜小承気湯を改め、宜大承気湯がしっくりとくるように思うのですが、どうでしょう。