ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

活動報告ー1月 臨床医学講座

 大寒の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 世間ではインフルエンザが大流行とのこと。皆様、うまく養生して、来たるべき春には良き芽を出せるよう、この時期を過ごして参りましょうね。

 

 さて、先日1月27日、今期第10回目の「鍼道 一の会」東洋臨床医学講座を開催させていただきました。

 今回の時事講義は、本講座を受講して下さってます開業歴14年のベテラン、尾関克哉先生(健志堂 院長)に、独自の臨床論を開示していただきました。

 

 尾関先生は、網膜色素変性症により視力を失っておられます。

 子どもの頃に持病を指摘され、盲学校への進学を考慮するよう勧められたそうですが、教師になる夢を抱いて日本体育大学を卒業。その後、中学校の体育教師として奉職中に悪化し、現場を退く決断をされました。

 退職後は教育委員会への道も選択肢としてあったそうなのです。けれども、学生時代に受けた鍼灸治療と、施術をされた先生のことがとても印象に残っておられたことからこの医学に志し、現在はご自身の治療院を拠点に、東洋医学の道を邁進しておられます。

 

 講座の中では、先生が教育現場で体験として培ってこられた「教育=共育」ということ。教育は、上から下へというものではなく、教師と生徒が共に学び合い、共に成長するためのものだと力強く話されました。

 その共育理念の軸である「感動の共有」。

 そして、開業後のテーマとして追及してこられた「発育発達の過程に沿った治療」。

 

 お話を伺っていると、それらを見事に統合されておられると感じました。

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尾関先生の治療理念

 

 先生が鍼灸医学にたどり着くまでの流れ、そして免許取得後すぐに開業されて今日に至るまでの歴史を聞いて、魂が震えるのを感じました。

 障害を障害としない生き方。尾関先生の『命の衝動』を感じたからです。

 不屈の精神です。 

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尾関流 空間論

 これは何でしょう?

 会場に入って真っ先に目についたものは、凧のようなものと、ルービックキューブ。

 凧は、人体の軸のずれを確認するためのツールです。

 そして2個のルービックキューブは、左右の空間です。

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 尾関先生、楽しそうでしょう(*^ ^*)

 ルービックキューブは6面体。その各面に天地人の”三才”と”九宮”を見立てておられます。

 そして先生には、この6面体の中に1本の木が生い茂っているのが見えると。

 この空間の「四隅」を先ず定めて調え、その後に東西南北の「四正」を調えるのだそうです。

 永松先生の易学を応用されています。素晴らしい!

 

 

 また、寝たきりの赤ん坊が歩くようになるまでの身体の発育は、生物2億年の歴史をたどる過程だと、実際に行って下さいました。

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両生類

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爬虫類

 このような過程を経て、直立二足歩行を獲得した人類。その身体の構造は、直立2足歩行を行うために最適なようにデザインされている。

 

 また、先生はこうも仰いました。

 「体は、自身をいじめるために変化することは絶対にない。」と。

 

 こうした様々なことを踏まえ、直立姿勢の歪みから その背景にあるものを読み取って治療に用いておられるのですね。

 本当に、尾関先生の「深さ」に、グイグイと引き込まれる時間でした。

 

 

 その後、実際に尾関流の空間認識の方法を開示していただき、午後からは実技に入りました。

 教わった「目の付け処」をチェックした後、実際に鍼を施してどのように変化するのかを確認。

 ここは、大事なところです。

 施術前に、診るべきところをあらかじめきちんと押さえておいて、鍼を施した後の効果判定を行う。流儀は違えども、ここは一つです。

 もし、あらかじめ意図した通りに気が動かない場合、その理由にこそ進化発展のカギが潜んでいるのですねぇ。

 

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 みんな楽しそうでしょう♪

 勉強は、楽しみながらやる!これが何よりの秘訣ですね。

 

 ご参加くださいました皆様、寒い中、お疲れさまでした。

 尾関先生、そして終始 先生をサポートし、見守って下さっていますハルさんこと古賀晴美先生、ありがとうございました!

 

 そして会場をお貸しくださいました 大阪医療技術学園専門学校 関係者の皆様、本日もありがとうございました。

 

 次回『鍼道 一の会』東洋基礎医学講座(特別回)は2月10日、臨床医学講座(特別回)は3月3日です。

 

 『鍼道 一の会』は、自由自在に気を扱える、プロの鍼灸治療家を目指す集団です。

 ご興味のある方は是非、『場の気』を感じにお越しください。

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