一源三岐論
ここに至るまでに、一源三岐論と開・合・枢理論について詳細に述べてきた。 筆者が、この二つの理論を併せてどのように臨床に応用しているのかを述べます。 衝脉主治穴・・・公孫穴の使い方については、すでに本ブログ内の<一源三岐について(3)・・・衝…
いよいよ一源三岐論も、いよいよ最後の衝脉に入ってきました。 まず文献を一読して注目すべきは、衝脉の特徴を「五臓六腑の海」「十二経の海」「血海」と表現し、五臓六腑のすべては、この衝脉から気血を受けて機能しているのだと述べている点です。 < 夫衝…
督脈については、以下の3文献の中で<素問・骨空論>の記載は複雑ではあるが、臨床的には非常に示唆的である。 ここで注目していただきたいのは、督脈が目の内眥から起こって走行している部位が、まさに足太陽そのものであるという点である。 さらに少腹か…
一源三岐説は王叔和(おうしゅくか・3世紀)によって立てられた説であるが、臨床学の基礎概念として重要であるため、順を追ってまとめてみたい。 一源三岐の一源とは、腎の陰陽の気のことであり、三岐とは任・督・衝脉を指している。 つまり腎の臓から十二…