ブログ『鍼道 一の会』

『鍼道 一の会』は、「福祉への貢献」を目的に、「伝統医学」を規範に、「鍼灸」を手段に、「大阪市」を本拠地に据え、活動を続けている団体です。

筆者 : 金澤秀光

局所治療をしない理由

この投稿は、2020年5月に行いました「鍼道 一の会」基礎医学講座で、筆者・金澤がお話しした内容です。 表題は、「局所治療をしない理由」としておりますが、症状は表に現れて来た現象に過ぎないわけです。 現象を引き起こした原因というものが、必ず存在す…

コロナ治療の経済性

ウイルスといえども生物ですから、殺される側からすれば何とか生き延びようとするのは、ある意味当然です。 細菌だってそうです。 殺され続けると、そのうち耐性菌が現れるのはすでに既知・周知のことです。 それでも薬剤での殺菌一本やりがやめられないのは…

コロナの治療

コロナですが、新型といわれてますが、東洋医学的には新型も旧型も無いのですねぇ。 これまで巷で流れてる症状をずっと見てきたのですが、治療に関しては、傷寒論的病態把握と治療法で十分対応できるなと。 風寒の外邪が襲ってると。 この風寒の邪の勢いと素…

症例検討 3月 臨床医学講座(1)

3月1日は今期第12回目の臨床医学講座。 世はまさに、自粛ムードに突入しようかという状況の中、いつもの 大阪医療技術学園専門学校 の実技室をお借りして開催いたしました。 (この時期、まだ他の教室でも、セミナーやっておられるところありましたねぇ) 午…

膝陽関穴 考(4)完結 沢田流「鍼灸治療基礎学」から

資料画像は、昭和の時代を席巻しました澤田流、「鍼灸治療基礎学」(医道の日本社)からです。 順番に見て行きましょうか。 先ず紫線のところです。 <甲乙経に「禁じて灸すべからず」> <医学入門に「鍼を禁ず」> <甲乙経に「禁じて灸すべからず」> <…

膝陽関穴 考(3) 中国鍼灸穴位通鑑 論考 P1462

再度<中国鍼灸穴位通鑑>の「帰経と穴性」のところを抜粋して再掲します。 帰経と穴性 ① 鼠瘻の寒熱は、還りて寒府を刺す。 <素問・骨空論> ② 膝の外廉痛み、屈伸すべからざす、經痺れ不仁するは、陽関これを主る。<鍼灸甲乙経><備急千金要方><医心…

膝陽関穴 考(2) 中国鍼灸穴位通鑑 P1642より

前回は、<素問・厥論45>に目が留まったことがきっかけで、膝陽関の穴性と言いますか、どのような病態の時に、どのように使えばいいのか、興味が起きてきたことを書きました。 そこでまずは経穴そのものを調べてみることにしました。 参考書は、中国鍼灸穴…

膝陽関穴 考(1) 素問・厥論より

世界は今、新型コロナウイルスで騒然とした世相を呈してますね。 そんな中、アフリカではバッタが大量発生してるとのニュースを目にしました。natgeo.nikkeibp.co.jp 地球規模でいったい、なにが起きてるのでしょうねぇ。 さて先日、江見木綿子先生と<素問…

龍砂開合六気鍼法 by 永松周二先生

本稿は、「一の会」年会員専用サイトで、永松周二先生が投稿してくださっていたものを転写したものです。 公開いたしまして、みなさまのお役に立つことを願っております。 龍砂開合六気鍼法について 五運六氣という思考モデルを用いた、龍砂医学流派が新しい…

新型コロナウイルスと五運六気

この稿の内容は、年会員専用サイトで永松周二先生が投稿してくださったものです。 内容が素晴らしいですので、公開いたします。 五運六気は、筆者の苦手とする所ですが、中国の懐の広さと深さをまざまざと見たような気持になってます。 以下、永松先生の投稿…

新型コロナウイルス肺炎と中医薬

今や世界中が騒然としてます、コロナウイルスによる肺炎。 私たちの周りにも、イベントの中止など、じんわりとその影響が及んできてますね。 各国でその対応が報道される中、やはり中国での中医薬による対応に注目していました。 そしてやっと昨日、ネットで…

第7期 2020年度「鍼道 一の会」東洋医学講座 参加者募集のお知らせ

本年4月より、「鍼道 一の会」東洋医学講座のカリキュラムを新たに致しまして、7期目の講座を開始します。 多くの鍼灸師にとって、教科書や中医書、その他の文献で学び、いざ臨床で用いようとした時に立ちはだかるのが、 「気」をどのようにとらえて鍼を施…

感情の取り扱い方 活動報告―1月基礎医学講座

2020年最初の基礎医学講座では、かねてより要望がありました「七情」をメインに取り上げました。 七情とは、人に備わっている感情です。その過不足が病因となりうることを、約2000年前に著された<素問・陰陽応象大論>で説いています。 すごいですよねぇ、…

第6回 : 物語をしてみよう 公開動画 全6回

第6回 : 物語をしてみよう

第5回: 証概念と病因 公開動画 全6回

第5回: 証概念と病因

第4回:五臓六腑の立体的生理 公開動画 全6回

第4回:五臓六腑の立体的生理

第3回:五臓六腑の立体的生理 公開動画 全6回

第3回:五臓六腑の立体的生理

第2回: 気・血・津液 公開動画 全6回

第2回: 気・血・津液

第1回:東洋医学の世界観 公開動画 全6回

公開した動画の日付を見ますと、2013年となっていますのであれからかれこれ約7年の歳月を経たことになります。 視聴者数は1万を超えており、筆者自身非常に驚いているような状況です。 この度、やはりあの全6回の東洋医学理論の動画が今も一番だとおっしゃっ…

四診概論(1)

四診といえば、望んで、聞いて、問うて、触れてと、いわゆる望・聞・問・切の事だとは、おおよそこの業界の人であるなら、だれでもが知りえていることだと思います。 この四診の目的は何か? 最終的には、証を決定して補瀉に集約していく手順であることは、…

活動報告ー4月 臨床医学講座

季節が逆戻りしたかのような寒さでした。 4/28日曜日、天気は晴朗なれど気温低し…といった気候の元、今年度初の臨床医学講座を開催いたしました。 2019年度も、臨床医学講座は、南森町の「大阪医療技術学園専門学校」の実技室をお借りして開催させていただき…

活動報告ー4月 基礎医学講座開始

2019年度、新しく加わった方々を交えて、 気分も新たに「鍼道 一の会」東洋医学講座のスタートを切りました。 初回は、恒例の自己紹介タイムから始まります。 参加者のみなさまの「過去・現在・未来」を語っていただきました。 まずは僭越ながら、代表で…

活動報告ー3月 臨床特別講座

春陽の気に満ち溢れるような3月3日、「鍼道 一の会」2018年度の締めくくりとなる特別講座を開催しました。 今回は、代表である金澤が担当させていただきました。 テーマは「問診と弁証」です。 すでに臨床医学講座では問診について一通りの解説および実践を…

臓腑弁証の要領

2月10日(日)は、今期「一の会」、基礎医学講座の最終回でした。 永松副代表による易学講義、江見木綿子先生による奇経八脉講義。そして稻垣座長による東医理論の講義がそれぞれなされました。 その中で、「一の会」の座長を務めております稻垣順也先生の講…

活動報告ー1月 臨床医学講座

大寒の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。 世間ではインフルエンザが大流行とのこと。皆様、うまく養生して、来たるべき春には良き芽を出せるよう、この時期を過ごして参りましょうね。 さて、先日1月27日、今期第10回目の「鍼道 一の会」東洋臨床医学講座…

活動報告ー12月 臨床医学講座

今期第9回目の「鍼道 一の会」東洋臨床医学講座は12月16日、いつもの大阪医療技術学園専門学校 の教室をお借りして開催いたしました。 今年は暖かいためか、年末という気があまりしませんが、何かとあわただしい中、講座終了から早10日が過ぎてしまいました…

活動報告ー11月 臨床医学講座

二十四節気では「小雪」に入り、朝晩の冷え込みに冬の到来を感じるようになって参りましたね。 そんな中、爽やかに晴れわたりました11月25日、いつもの大阪医療技術学園専門学校 の教室をお借りして、今期第8回目の「鍼道 一の会」臨床医学講座を開催いたし…

活動報告ー11月基礎医学講座

立冬を過ぎ、これからいよいよ冬に向かってまっしぐら・・・という時節ですが、この日は暖かい日差しに恵まれました。 11月11日、「鍼道 一の会」基礎医学講座を開催致しました。 (ちなみに2018年の2+0+1+8を足すとこれまた11になるという、特別なぞろ目の日だ…

陰陽別論篇第七

黄帝が問うて申された。 人に四経、十二従有りというのは、何を言っているのであろう、と。 岐伯がそれに対して、以下のように申された。 肝・心・肺・腎の四経は、四時に応じており、十二従とは、十二月に応じておりまして、十二月は手足の三陰三陽の十二経…

陰陽離合論篇第六

黄帝が問うて申される。 余は、天を陽とし、地を陰とし、日を陽とし、月を陰とする。この天地・日月の陰陽変化で月の大小が生じ、そして三百六十日を一年としてまた循環する。人もまた自然界の陰陽変化に応じていると聞いている。 ところが今、人体の三陰三…